コナカは11月に株式31.3%を取得し持分法適用関連会社化したサマンサタバサジャパンリミテッド(以下、サマンサ)の再建に本格的に取り組む。12月12日付で、湖中謙介コナカ社長の右腕でコナカ専務取締役COO(最高執行責任者)兼経営企画室長の門田剛(もんでん・つよし)氏を社長として送り込み、門田氏と湖中社長を含めた4人がコナカから取締役に就いた。門田氏はザラジャパン、アニエスベー ジャパン、アガタ ジャポンなどの社長を歴任してきた、ファッション業界きってのプロ経営者の一人。2017年2月期以降3期連続で最終赤字に沈むサマンサの輝きをどう取り戻すのか。新社長に直撃した。(この記事はWWDジャパン2019年12月23日号からの抜粋です)
門田新社長はコナカ18年10月に入社。専務COOとして、コナカ事業本部、スーツセレクト事業本部、ディファレンス事業本部、商品事業本部などの4事業を統括し、経営企画室長も兼任していた。その門田氏が、湖中社長からサマンサ株の取得と今後の経営について相談を受けたのは今年3月だった。「最初は反対した。婦人雑貨と紳士服は真逆の世界で、カルチャーも市場の接点もなく、コナカ社内にその分野に精通した人材もいない。しかし、こういったものはロジックではないのも確か。2人の娘がサマンサのファンで、ウィメンズ市場進出に野心を燃やす湖中社長の決心は堅かった」と振り返る。
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