大阪発のセレクトショップのイザ(IZA)は19日、乳がんと闘う女性らを応援するチャリティーイベント「イザ ピンク クリスマス2019」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。今年で13回目。乳がんの啓蒙活動、ピンクリボンからスタートして、年々その規模を拡大。現在は動物愛護や、妊産婦・胎児の命や健康も考えている。
メインイベントは、乳がんを乗り越えた女性たちのファッションショー。前回同様、大阪文化服装学院とコラボレーションして、学生が女性たちをスタイリングした。ドレッシー&エレガントが基調なスタイリングの中には、胸を隠すのではなく、自らを物語るアイデンティティーとして誇っているような提案も。前回、前々回もランウエイを歩いた経験者から、今年、乳がんと診断されて乗り越えた女性までのウォーキングには、顧客を中心とする来場者から惜しみない拍手が贈られた。
このほか、モデルの冨永愛や福士リナが、イザの関連会社のグルッポタナカが代理店などを務める「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N 21)」「セルフ-ポートレート(SELF-PORTRAIT)」を着こなすファッションショーも行われた。「セルフ-ポートレート」は、デザイナーのハン・チョン(Han Chong)も来日。「素敵な場所にお招きいただき、本当に光栄」と、日本で初めてのランウエイショーの感想を述べた。
トークセッションでは、塚本香「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」編集長や、杉本彩らが登壇。女性の権利獲得、動物愛護、妊産婦の健康を守る出生前診断などについて、来場者とともに考えた。チャリティーラッフル(有料のチケットを購入して参加するクジ引き大会)などの売り上げ200万円弱は、こうした問題を支援するNPO法人などに寄贈されている。