今年5月に業務提携を発表していたココカラファインとエイチ・ツー・オー リテイリング(以下、H2O)は27日、業務提携と合弁会社設立に関する株主間協定書を締結したと発表した。H2Oの子会社でスーパーマーケットチェーンを運営するイズミヤから分割する居住関連商品販売事業会社の発行済み株式数のうち、51%にあたる1020株をココカラファインへ譲渡。2020年4月にココカラファインの連結子会社となる新会社CFIZをH2Oと設立する。新会社の社長はココカラファインヘルスケア取締役の中山和亮ドラッグ事業本部長が務める。
同業務提携はイズミヤの食品事業以外のテコ入れを狙うH2Oと、新会社へのヘルス&ビューティケアの商品供給やイズミヤからの食品の商品供給で売上拡大を狙うココカラファインの意図が一致したことで実現した。新会社設立の4月から順次イズミヤの医薬品や化粧品の売り場を改装し、21年8月末までに新会社で37店舗を運営する。また、関西エリアの共通ポイント「Sポイント」サービスをココカラファイン関西エリア店舗で導入するなどし、地域での優位性を高めていく。
ココカラファインは今年8月、マツモトキヨシと経営統合へ向けた話し合いを進めており、今回のH2Oとの関係を育むことで、ドラッグストア業界の再編で確固たる地位を築く。