【7ページ目】RON HERMAN(ロンハーマン)
■RON HERMAN(ロンハーマン)のはじまり・歴史
ロサンゼルスにある「フレッド シーガル(FRED SEGAL)」のバイヤーだったロン・ハーマン(Ron Herman)が1976年、メルローズに自身の名を冠したスペシャリティーストアをオープン。“全てのお客様に心地よく買い物を楽しんでもらいたい。お客様の想像力をかき立てる心地よい刺激を与えたい”というコンセプトのもと、ウィメンズとメンズ、キッズのファッションウエアやアクセサリー、リビング雑貨などを提供。サザビーリーグ(SAZABY LEAGUE)と日本における独占ライセンス契約を締結し、2009年に日本1号店をオープンする。国内に18店舗、海外に4店舗を構える(23年9月現在)。
■RON HERMAN(ロンハーマン)の歴史
1976年、ロサンゼルス・ハリウッドのメルローズアベニューにセレクトショップ「ロンハーマン」1号店をオープン。その後、ブレントウッドとマリブに店舗を構える。2009年、サザビーリーグと日本における独占ライセンス契約を締結し、8月に日本1号店を東京・千駄ヶ谷にオープン。ライフスタイル型のスペシャリティーストアという新しい価値観を創出する。10年に玉川高島屋、11年に関西初となる神戸バル、ルミネ有楽町とテラスモール湘南に出店。また旗艦店の千駄ヶ谷店が拡大し、カフェ事業もスタート。13年、東京ミッドタウンにオープン後、グランフロント大阪に大阪初出店。14年、名古屋ラシックと福岡に県内初の店舗をオープン。3月に、二子玉川店を移転・増床し、国内最大級でリニューアル。
15年3月1日、リトルリーグカンパニーを発足。三根弘毅事業部長が社長に昇格。逗子マリーナと京都に出店。17年3月、サザビーリーグが「ロンハーマン」の日本での商標権を取得し、日本事業の運営を開始。初プロデュースのオリジナルクラフトビール“ベニスビール(VENICE BEER)”を発売。12月、横浜のマリン&ウォークに出店。医療用品の企画・製造・販売を行うクラシコ(CLASSICO)とのコラボでドクターウエアを発表。
19年2月、米ロンハーマンがサザビーリーグへ「ロンハーマン」事業の商標・事業を譲渡。米国での事業も現地法人サザビーリーグ・ノースアメリカを通じて行う。千駄ヶ谷店と二子玉川店のキッズコーナーを拡大リニューアル。11月、新たなチャリティープロジェクト“ファンデーション 1976(Foundation1976)”を始動。第1弾として18人のクリエイターとコラボレーションした白シャツをオークション形式で販売し、売り上げ金額の全ては認定NPO法人「フローレンス」へ寄付した。
20年5月、公式オンラインストアをオープン。21年5月、ニューヨークを拠点とする「オーガニック バイ ジョンパトリック(ORGANIC BY JOHN PATRICK)」と連携した新プロジェクト「ザ ビューティフル(THE BEAUTIFUL)」を始動。包括的なサステナビリティの公約を発表、事業戦略におけるサステナビリティのビジョンを定め、具体的な数値目標を含む4つの方針を発表。21年春夏シーズンからは商品、売り方、備品、エネルギー、廃棄ゼロを目指したモノ作りなどの取り組みを始める。また「サプライチェーンの透明性の追求」「23年までにセール廃止」「25年までにオリジナルブランドの主要素材を100%サステナブルなものに」「30年までにカーボンニュートラル(スコープ1、スコープ2)」などを掲げる。8月、市民エネルギーちばとみんな電力と協業し、千葉県匝瑳市にソーラーシェアリングの発電所を設立。10月、東北初の店舗をエスパル仙台にオープン。
22年1月、 “ファウンデーション1976”の一環として、「ロンハーマン」に縁のあるデザイナー11人から集めた古着や小物を販売する“ウィーブ ザ ストーリー(weave the story)”を実施。23年2月、ハワイ州オアフ島のワイキキビーチ沿いに新店舗をオープン。4月、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを運行。12月にスパイバー(SPIBER)が開発する人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」を使ったアイテムを販売予定。
■RON HERMAN(ロンハーマン)の創設者
ロン・ハーマン
1946年3月16日生まれ。70 年代初頭、バイヤーとして世界中をまわり、ヨーロッパでデニムブームを巻き起こす。当時はまだ作業着のイメージが強かったデニムをファッションの生地として活用し、ジーンズスポーツウエアというカテゴリーで提案することに成功した。これにより、76 年に自身のショップを開く。メルローズ本店に加え、マリブとブレントウッドにオープン。自らをバイヤーとしてだけでなく編集者として捉え、収集した全ての情報から毎シーズン、ひとつのシンプルなストーリーを生み出すことのできる世界有数のリテーラーとして、また人気を高めるカリフォルニアのスペシャリティーストアのスーパーブレインとして活躍してきた。
■RON HERMAN(ロンハーマン)から派生したオリジナルのブランドやライン
「ロンハーマン カリフォルニア(RON HERMAN CALIFORNIA)」
2009年の日本1号店のオープン時に合わせ、スタート。コンセプトは“シンプルなデザイン、特別な素材、ユニークなディティール”。 服作りのインスピレーションは、デザイナーの過去の経験や感動から。オリジナルの生地を一から作り、アイテムによっては海外の老舗工房とコラボして、その土地ならではの伝統文化のエッセンスを取り込む。カリフォルニアのスタイルを背景に、リラックス感のある上質なカジュアルを提案するタイムレスなデイリーウエア。
「R.H. ビンテージ(R.H. VINTAGE)」
2009年に誕生。1990年代にロサンゼルス・メルローズ本店のみで不定期で展開していたカスタムビンテージラインから派生したライン。きっかけは09年の日本上陸の際に日本のデニム生産技術に着目したこと。ビンテージウエアにインスピレーションを得たデニムやコーデュロイなどの他、不定期でビンテージウエアをカスタムしている。
「RH カリフォルニア(RH CALIFORNIA)」
2011年に誕生。家具やインテリア、ルームウエアなどのライン。
「ロンハーマン デニム(RON HERMAN DENIM)」
2012年に誕生。「ウオッシュ・インスピレーション」をコンセプトに、加工と水洗いにより風合いを加え、ストーリーのある理想の一本を作り出す。岡山県倉敷市の児島で生産・加工を行う。
「8100」
イージーで着心地のいい素材、ヘルシーなボディーラインを引き立てるシルエットなど、色鮮やかなカットソーを中心としたデイリーウエアをラインアップ。ブランド名は、メルローズ本店の地番が由来。
「RHC ロンハーマン(RHC RON HERMAN)」
2013年に「ロンハーマン」から誕生したコンセプトストア。日本独自の業態として“ポジティブなエネルギーと笑顔に溢れたお店”をコンセプトに、アメリカのファッションとスポーツ、アートにまつわるアイテムをそろえている。ウィメンズとメンズのオリジナルウエアも発表。1号店をマークイズ みなとみらいにオープン。同13年からは飲食業態の「RHC カフェ」をスタート。大阪、七里ヶ浜、豊洲、川崎、名古屋、熊本に店舗を構える(23年9月現在)。
■公式サイト
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