ケイト・ウィンスレット(人物)
1975年10月5日、イギリスのバークシャー州で生まれる。父親は売れない俳優で、母親は家計を支えるためにウエートレスとして働いた。慈善団体から食べ物を寄付してもらうほど貧しい家庭だったが家族の絆は強かった。子供の頃から演技を興味をもち、学校や地元の劇団に参加したが、当時のケイトは太っていて、そのことで同級生からいじめられていた。11歳で演劇学校に入学。生徒会長を務め、数多くの舞台に出演する。ところが、経済的な問題で、16歳で演劇学校を退学。ウエートレスの仕事をしながら役者の仕事を続けた。当時、彼女の体重は84kg。そのせいもあって、主役に選ばれることはなくダイエットを決意した。そして、「乙女の祈り」(1994年)のオーディションに受かって準主役に選ばれる。本作はヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞など、さまざまな映画賞を受賞し、ケイトも注目を集めた。「いつか晴れた日に」(95年)で英国アカデミー賞の助演女優賞を受賞。世界的なヒットを記録した「タイタニック」(97年)のヒロイン、ローズを演じてアカデミー主演女優賞にノミネートされたことでハリウッドからも認められる。「アイリス」(2001年)、「エターナル・サンシャイン」(04年)、「ネバーランド」(04年)といった作品でアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされ、「愛を読む人」(08年)でアカデミー主演女優賞やゴールデングローブ賞 助演女優賞、英国アカデミー賞 主演女優賞を受賞。テレビ・シリーズ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」(11年)でエミー賞主演女優賞を受賞するなど、その演技力は高く評価されている。私生活では、98年に助監督のジョム・スレアプレトンと結婚して長女を出産したが2001年に離婚。03年に舞台演出家/映画監督のサム・メンデスと結婚して長男を出産するが離婚。12年にヴァージン・グループの創業者、リチャード・ブランソンの甥、ネッド・ロックンロールと再婚して3人目の子供を出産した。ハリウッド的な美のイメージや美容整形に反対するケイトは、エマ・トンプソンやレイチェル・ワイズと共に英国反美容整形連盟を結成。雑誌に自分の写真が掲載されるときも、デジタル処理を一切しないように指示している。
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