ジョニー・デップ(人物)

1963年6月9日にアメリカのケンタッキー州オーエンズボロで生まれる。本名はジョン・クリストファー・デップ2世。父は土木作業員で母はウェイトレス。ジョニーは4人兄弟の末っ子だった。引っ越しが多い家庭で、ジョニーが7歳のころにフロリダに落ち着くが両親は離婚。家庭問題のストレスでジョニーは子供の頃から自傷行為を繰り返し、12歳で飲酒、14歳でドラッグに手を染めた。16歳で高校を中退すると音楽活動をスタート。ロック・バンド、ザ・キッズのギタリストとなり、イギー・ポップの前座を務めたこともあった。20歳の時にメイクアップ・アーティストと結婚(85年に離婚)。彼女の元恋人の俳優、ニコラス・ケイジの付き添いで行ったオーディションで声をかけられ、「エルム街の悪夢」(84年)に端役で出演。さらにケイジの紹介で「プラトーン」(86年)にも出演して俳優の道を歩み始める。そして、87年から放映開始したテレビ番組「21ジャンプストリート」で主演を務めたことでアイドル的な人気を得た。「クライ・ベイビー」(90年)で映画初主演。続く「シザーハンズ」(90年)ではゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされて一躍注目を浴びる。「ギルバート・グレイプ」、「アリゾナ・ドリーム」(共に93年)、「エド・ウッド」(94年)、「デッドマン」(95年)などに出演。個性派俳優として異彩を放つようになる。そして、「ナインスゲート」(99年)の撮影で知り合ったフランスの歌手/女優、ヴァネッサ・パラディと交際(籍を入れない事実婚)。2人の間に、現在女優として活動するリリー=ローズ・メロディが生まれた。2003年に「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」が世界的に大ヒットを記録。本作で演じたジャック・スパロウは当たり役となり、10年にはフォーブス誌が選ぶ「年間で最も稼いだ俳優」1位に選ばれた。12年にパラディと破局が伝えられ、15年に女優のアンバー・ハードと結婚するが翌年に離婚。ハードはデップからDVを受けたと訴訟を起こしたがデップは勝訴した。20年に実在した写真家、ユージン・スミスの人生を描いた「MINAMATA−ミナマタ−」を製作。主役のユージン・スミスを演じて、真田広之や加瀬亮、浅野忠信など日本人俳優と共演した。

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