エマ・ワトソン(人物)

1990年4月15日にフランスのパリで生まれる。本名エマ・シャーロット・デューレ・ワトソン。両親はどちらも弁護士。5歳までフランスで暮らしたが、両親が離婚して母親とイギリスのオックスフォードに移った。そのころから女優になることを夢見るようになり、演劇学校で歌と演技を学ぶ。学校の演劇しか演技経験はなかったが、「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)のオーディションを受けて見事合格。ハーマイオニー・グレンジャー役で映画デビューを果たす。そして、最終作「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(11年)まで全シリーズに出演。「ハリー・ポッター」シリーズは世界的なヒットを記録し、ワトソンは09年に「過去10年間で最も興行収入を稼いだ女優」としてギネス世界記録に認定されるほど人気女優となった。「ハリー・ポッター」シリーズ終了後は、アメリカの青春映画「ウォールフラワー」(12年)、ソフィア・コッポラ監督作「ブリングリング」(13年)などに出演して女優としての幅を広げた。16年に「自己成長のため」という理由で1年間、女優を休業。復帰後に出演したディズニーの実写版「美女と野獣」(17年)は大ヒットとなる。女優業の傍ら、08年にはシャネルのフレグランス、「ココ マドモアゼル」の顔に選ばれ、09年と10年には、「バーバリー」の広告キャンペーンモデルを実弟アレックスと共に務めた。16年には、「グッチ」、「サンローラン」、「バレンシアガ」などの有名ブランドを保有するフランスの企業、ケリングの取締役に就任した。女性の権利運動に対して積極的に活動していて、14年に国連組織、UNウィメンの親善大使に任命され、さまざまな国に赴いて女性が教育を受ける権利についてスピーチ。19年には、職場でセクシュアルハラスメントを受けた人に無料で法的アドバイスをするホットラインの設立に協力。20年、「ハリー・ポッター」の作者、J・K・ローリングがトランスジェンダーに対して差別的な発言をした際には、ツイッターでトランスジェンダーの人たちの支持を表明した。

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