自然が体を刺激する “ラン&フィットネス”特集2022

2022/03/04

自然が体を刺激する
2月28日発売の「WWDJAPAN」は、年に一度のスポーツ特集“ラン&フィットネス”だ。今年は“自然”をテーマに、野外で楽しむスポーツやファッション業界人の自転車スナップから、緑に映える新作ランニングシューズまで、さまざまな情報を発信。本ページでは、紙面から厳選した一部のコンテンツをお届けする。
自然が体を刺激する
2月28日発売の「WWDJAPAN」は、年に一度のスポーツ特集“ラン&フィットネス”だ。今年は“自然”をテーマに、野外で楽しむスポーツやファッション業界人の自転車スナップから、緑に映える新作ランニングシューズまで、さまざまな情報を発信。本ページでは、紙面から厳選した一部のコンテンツをお届けする。
\今こそやりたい !/
ネイチャースポーツ
リモートワークなどで屋内の生活が増える一方で、自然に飛び出してスポーツを楽しむ人が増えている。自然の中で体を動かすと、いつもよりリフレッシュできたり、新しい景色に気付いたり、さまざまな発見がある。ここでは、5つのライフスタイルから、いまやりたい“ネイチャースポーツ”を紹介する。
コモンランドスケープ トーキョー
ランニングクラブ
コモンランドスケープは、2015年に名古屋で発足したランニングクラブで、東京にも拠点を持つ。東京チームのキャプテンである早瀬裕章さん(右から3人目)は、普段は広告店で働く2児の父だ。「走ることはもちろん、ファッションや音楽など、共通言語を持つ仲間と会話を楽しみながら汗を流す。これが、どんな経験にも代え難いんです」。かつては、表参道周辺で街中の“夜ラン”が中心だったが、最近は自然の中にも活動の幅を広げている。この日は早瀬さんの考案で、山と海を楽しむ逗子のコースを走った。「自然の中では四季の変化を感じられ、街とは違う魅力がある。コロナは、ランニングの視野を広げ、新しい楽しみに気付くきっかけになりました」。
琉花
モデル
知り合いが船釣りをやっていたことがきっかけで、約1年前から海釣りを始めた琉花さん。「船で海へ出るのはちょっとした冒険の感覚で、気持ちがリフレッシュできます。なにより、大物を釣ったときの達成感が最高で、夏には25キロを超えるキハダマグロを釣ったんです」。釣りに行くのは、2〜3週間に一度ほど。「魚を釣った後に、自分でさばいておいしく食べるのも楽しみの一つだけど、まずはさらなる大物を目指して釣りのスキルを上げていきます」。
リカ・ヴァネッサ
モデル
生まれも育ちも湘南のリカさん。周りでサーフィンを楽しむ友人が多く、サーフィンはずっと身近な存在だったという。「一時はやってなかったけど、子育てが落ち着いてきたタイミングで、思い切って再スタートしました」。リカさんが海へ入るのは、子どもを送り出してから。近所の海岸線を車で走り、波のあるポイントを見つける。「ほかのスポーツと違って自然を相手にするから、海に入るだけで心が解放される。自分の生活になくてはならない存在です」。
しのみ
「ジュン アンド ロペ」PR
ジュンが手掛けるゴルフウエア「ジュン アンド ロペ」でPRとして活動し、ブランドのユーチューブ公式チャンネル「JUN&ROPE’TeeV」にも出演するしのみさん。「父の影響で18歳のときにゴルフを始めましたが、本格的に取り組んだのは25歳からです」。ひさびさにラウンドを回ると、まずグリーンの気持ち良さに驚いたそう。「今では仕事終わりの練習や、週一で都外のコースに行くことが、仕事とプライベートを切り替えるスイッチくらい大事になっています」。
白男川清美
スタイリスト
スタイリストの白男川さんは鹿児島生まれ。自然豊かな地元で育ったが、山の魅力に気付いたのは上京してからだった。「夫の影響で山に行くようになり、そこからのめり込みました。今では自分で山を選び、友だちを連れて“女子ハイキング”を楽しんでいます」。運動としてはもちろん、心が軽くなるのもハイキングの魅力の一つだ。「雄大な自然を前にすると、小さな悩みがどうでもよくなります。疲れたときこそ、山に行きたくなるんです」。
PHOTOS:MASASHI URA, TEXT:FUMIKA OGURA
琉花の着用アイテム:アウター税込1万8700円/ヘリーハンセン(ヘリーハンセン原宿店 03-6418-9669)、オーバーオール同6万2700円/ノースフェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560)、ブーツ同6万500円/ダナー(ダナー 03-3476-5661) 、STYLING:NAO NAKANKO/HAIR & MAKEUP:KAREN SUZUKI
\服と自転車と私/
コロナによる働き方の変化も相まって、“自転車ラバー”が増えている。ここでは、自他ともに認める自転車好きのファッション業界人8人をスナップ。自転車を見れば、それぞれのライフスタイルも見えてくる!
PHOTOS:TAMEKI OSHIRO, TEXT:SONOKO FUJII
ランニングの鍵となるのは、やっぱりシューズ。目的に合わせて機能面で選ぶのはもちろん、モチベーションを上げるためのデザインも重要だ。ここでは全12ブランドから、春の新作をセレクト。あなたはどの一足を選ぶ?
PHOTOS:HIROYO KAI, TEXT:FUMIKA OGURA
表紙を飾るのは、アーティストとして活動するシャンユー(xiangyu)。体を動かすこと、特に自然の中で行うアクティビティが大好きだと語る彼女のSNSでは、“ソロ富士登山”や“きのこ狩り”などユニークな遊びを楽しむ様子がうかがえる。ここでは、そんな彼女が考える“ネイチャースポーツとボディー&メンタルヘルスの関係”について聞いた。WWD読者に向けてセレクトした、ミュージックプレイリストとともにお楽しみあれ。
PROFILE
1994年3月22日生まれの27歳。服飾専門学校を卒業後、アウトドアアパレルメーカーに就職。転職後は舞台衣装制作のアシスタントを経験し、“自己表現”を突き詰めるべく音楽の道へ。昨年は「ジーユー」のテレビCMのナレーションや、自身が主題歌を担当した映画「ほとぼりメルトサウンズ」で主演を務めるなど、多岐にわたり活動する。
表紙を飾るのは、アーティストとして活動するシャンユー(xiangyu)。体を動かすこと、特に自然の中で行うアクティビティが大好きだと語る彼女のSNSでは、“ソロ富士登山”や“きのこ狩り”などユニークな遊びを楽しむ様子がうかがえる。ここでは、そんな彼女が考える“ネイチャースポーツとボディー&メンタルヘルスの関係”について聞いた。WWD読者に向けてセレクトした、ミュージックプレイリストとともにお楽しみあれ。
PROFILE
1994年3月22日生まれの27歳。服飾専門学校を卒業後、アウトドアアパレルメーカーに就職。転職後は舞台衣装制作のアシスタントを経験し、“自己表現”を突き詰めるべく音楽の道へ。昨年は「ジーユー」のテレビCMのナレーションや、自身が主題歌を担当した映画「ほとぼりメルトサウンズ」で主演を務めるなど、多岐にわたり活動する。
「自己表現」は自分の内側から
滲み出てくるもの
豊かで健康的な心を保つために、
自然との時間を大切にしたい

── WWD:山に魅了されたきっかけは?

シャンユー:専門学校在学中の就職試験で「今年やり遂げたいことは何か」と質問され、ふと出た答えが「富士山に登りたい」だったんです。「答えたからにはやらなくちゃ」と、次の日に早速登りに行きました(笑)。多くの人が思っているように、私も富士登山に対して辛いイメージを持っていたんですが、実際にやってみるとすごく気持ち良くて、自分の中の何かがピタッとはまる感覚でした。その感覚が楽しくて、いろいろな山にチャレンジするうちに、山の虜になってしまいました。

── WWD:これまで登った山の中で、特に印象深いのは?

シャンユー:丹沢エリアの鍋割山(なべわりやま)です。頂上でおいしい鍋焼きうどんが食べられることで有名な山で、道中に2リットルのペットボトルの水が置いてあるんです。何のためだかわかりますか?実は頂上の山小屋の運営に使う水で、登山者はみんな、2リットルの水をボランティアで持って山を登るんです。これが結構ハードなのですが、その分頂上で食べるうどんが感動するほどおいしくて。登り切った時の達成感や頂上についた時の楽しみもあり、標高もそれほど高くないので、山登り初心者の方にもおすすめです。

── WWD:昨年夏にリリースした楽曲「Y△M△」も山に関連する曲なのだとか?

シャンユー:この曲は、私も愛用している「ヤマップ(YAMAP)」という登山アプリの動画を制作した時に作ったもの。コロナ禍で閉山している山も多かった一昨年の夏にリリースしたので、「またいつか登山を楽しもう」という気持ちを表現しました。登山未経験の人でも「こんな山の楽しみ方もあるんだ」と気付いてもらえるような曲になったと思います。

── WWD:自然の中で体を動かすことの魅力は?

シャンユー:登山のほかにも、水泳やサーフィン、たまにランニング、そして毎日ヨガに通うなど、とにかく体を動かすことが好き。特に自然の中で体を動かすことは、“脳が空っぽの状態”になれるんです。私が活動する上で大切にしている“自己表現”は、誰かから頼まれてやることではなく、自分の内側からにじみ出てくるもの。その心が豊かで健康的じゃないと行き詰まってしまいます。だから、日常的な運動や自然と触れ合う時間を、これからも楽しみたいです。

── WWD:あなたにとって、理想の体や心の状態は?

シャンユー:自分の理想は筋肉がある体で、“太る”“痩せる”というのはあまり気にしていません。運動をすると「このくらいの体形だとパフォーマンスがいいな」というポイントが見つかるので、それを保つように意識しています。それと、もともと私はメンタルが強い方ではなく、むしろ繊細なタイプなので、運動を通して自分が弱っている時の精神状態や自分自身の機嫌の取り方を把握して、きちんと管理できる状態にしたい。そうやって、自分の弱い部分を認めた方がうまくいくと思うんです。自分をコントロールできるのは自分だけだから、体と上手に向き合って、心身ともに健康的なバランスをキープしていたいですね。

シャンユーがセレクト!
登山&ワークアウト中に聞きたい
ミュージックプレイリスト
        
PHOTOS:TOSHIO OHNO(L MANAGEMENT)
STYLING:IPPEI ISHIDA
HAIR&MAKE UP:KIKA
MODEL:XIANGYU
ラックジャケット5万8080円、スカート7万7330円/以上、クレージュ(エドストローム オフィス03-6427-5901)、トップス3万2550円/パコ ラバンヌ(エドストローム オフィス)、レギンス1万3200円/ステュディオ アール スリーサーティー(ステュディオ アール スリーサーティーcontact@studior330.co.jp)