ルカ・オッセンドライバーが帰ってきた! 「セオリー」とのカプセルコレクションに反映された魅力に迫る

2022/09/07

 NY生まれのファッションブランド「セオリー(THEORY)」は、デザイナーのルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)によるカプセルコレクションを9月7日に全世界で発売する。オッセンドライバーは2005年に「ランバン(LANVIN)」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターとして就任すると、18年の退任までアルベール・エルバスのもとでメンズシーンをけん引してきた。この度、新たな「セオリー」を舞台とし、メンズに加えて、初となるウィメンズのデザインも手掛ける。ここでは彼のカムバックを喜ぶファッションフリークたちがお気に入りのアイテムを身にまとい、ルカ・オッセンドライバー、そして新生「セオリー」の魅力について語る。
 現代のライフスタイルに合わせたダイナミックなシティワードローブがそろう「セオリー プロジェクト」は、ミニマリズムを追求し、快適さと動きやすさを両立したシルエットを実現。仕事とプライベートのバランスが注目される昨今、NYの街や人からインスパイアされ、「セオリー」らしい汎用性の高いシティワークウエアを表現している。さらにはオッセンドライバーらしい色彩センスを反映させた華やかな色合いが特徴的なコレクションだ。
 「セオリー」の象徴的なアイテムであるトラディショナルなスーツとアウターウエアは軽さやボリューム感をアップデートし、より都会的な印象に仕上げている。また、フォーマルな素材を使用したボンバージャケットとブルゾンは、収納が可能なフードをはじめ、機能的で洗練されたデザインに。そして注目のウィメンズコレクションでは、さまざまなディテールで女性らしさを表現。バイアスカットのアシンメトリーなモッズスカートのドレープ、フリルスリープやタイネックのティアードドレスといったカジュアルながらもエレガンスさを感じるアイテムがそろう。
 
 現代のライフスタイルに合わせたダイナミックなシティワードローブがそろう「セオリー プロジェクト」は、ミニマリズムを追求し、快適さと動きやすさを両立したシルエットを実現。仕事とプライベートのバランスが注目される昨今、NYの街や人からインスパイアされ、「セオリー」らしい汎用性の高いシティワークウエアを表現している。さらにはオッセンドライバーらしい色彩センスを反映させた華やかな色合いが特徴的なコレクションだ。  
 
 「セオリー」の象徴的なアイテムであるトラディショナルなスーツとアウターウエアは軽さやボリューム感をアップデートし、より都会的な印象に仕上げている。また、フォーマルな素材を使用したボンバージャケットとブルゾンは、収納が可能なフードをはじめ、機能的で洗練されたデザインに。そして注目のウィメンズコレクションでは、さまざまなディテールで女性らしさを表現。バイアスカットのアシンメトリーなモッズスカートのドレープ、フリルスリープやタイネックのティアードドレスといったカジュアルながらもエレガンスさを感じるアイテムがそろう。
 
 
 
  
 
シトウレイ
ストリートスタイルフォトグラファー、ジャーナリスト
ファッション業界におけるパイオニアである彼の魅力はパッションがあること。そして何と言ってもブランドを進化させるクリエイティビティだと思います。具体的なクリエイションでいうと「ランバン」が培ってきたエレガントを踏襲しつつも、スポーティな素材やカジュアルなシルエットとのミックス。“ハイブリッド”を見事なバランスで最初に形にしたこと。今回のカプセルコレクションは、まさにその“ハイブリッド”を新たな形で魅せてくれました。ドレッシーなものってユーティリティを犠牲にすることも多いのですが、テーラリングを大事にしている彼が手掛ける服だけあってこのジャケットも重さを感じず、とても着心地が良い。ぜひ、自立したすてきな女性に袖を通してみてほしいです。
  
  
ジャケット8万9100円、パンツ3万4100円、シューズ(参考商品)/以上、セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、その他本人私物   
  
 
増田信吾
建築家
とあるインタビューで「男のワードローブは10年かけて進化させる」と、ルカ・オッセンドライバーが言っています。その思想に通ずる所があると思うのですが、まさに彼が設計する服の魅力は歴史性にあると思います。テーラリングの歴史を熟知した上での受け入れ、そして更新、刷新していくという姿勢が明快。僕自身、建築家として目指しているようなところでもあり、ロマンがあってとても好きです。奇抜なアイディアでのパフォーマンスではないのにもかかわらず、エレガントで色気の感じる表現を生み出すクリエイションはさすがのもの。今回着用したブルゾンも再考しながら仕立てていった結果、フードの新しい “収納ディテール”が生まれていったのかなと。そういった機能美を生み出す力も彼に引かれる理由です。
  
  
コート7万4800円、シャツ2万6400円、パンツ2万9700円、シューズ3万6300円/以上、セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、その他本人私物   
 
 
 
  
 
田中杏子
「ヌメロ・トウキョウ」編集長
ルカ・オッセンドライバーといえば、シンプルながら芯の通ったデザイン、そして配色の妙が印象的でした。今回のカプセルコレクションを一言で表すのなら“究極のリアルモード”。「セオリー」らしく、オンにもオフにも対応できて、組み合わせや選び方次第で自分のスタイルが完成するアイテムがそろっています。定番のスタイルなのに、どこかひねりがある。素材の選び方含めて、デザインのさじ加減が本当に上手。そんな彼らしいエッセンスがウィメンズにもしっかりと反映されています。ちゃんと意志を持ってオシャレを楽しんでいる女性はもちろん、ちょっと冒険したいと思っている女性にぜひトライしてみてほしいコレクション。ベーシックさの中に、いつもと違う新しい自分がきっと見つかるはずです。
  
  
フーディドレス4万9500円、中に着たワンピース4万9500円/以上、セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、その他本人私物     
  
 
櫻井賢之
スタイリスト
僕自身、ルカ・オッセンドライバーと同い年ということもあって、デビュー当時からどこかシンパシーを感じていました。彼の特徴といえば、スポーツミックスや異素材ミックス。ジャケットにシャーリング加工を施したり、袖にウインドストッパーが付いていたり……。当時のラグジュアリーブランドでは革新的だったこともあり、全身「ランバン」なんじゃないか?ってくらいハマった記憶があります。今回の「セオリー プロジェクト」も「セオリー」のミニマルさと彼の構築的なデザインがちょうど良いバランスで落とし込まれている。まさにリアルでユーティリティに富んだアーバンユニフォームだと思います。キャンペーンビジュアルを見ても分かるようにメンズとウィメンズの垣根を超えてスタイリングが楽しめる点も良いですね。
  
  
コート11万円、パーカ2万9700円、パンツ2万9700円、シューズ3万6300円/以上、セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、その他本人私物   
 
 
 
  
 
ロバート キャンベル
日本文学研究者、早稲田大学特命教授
「セオリー」はデイリーユースに使えるデザインや着心地が好きで、オフの日にも着用することが多いブランドです。多分、「セオリー」が自分の好きなファッションと通ずる部分が多くて、自然と身に付けているのかもしれません。そんな普段から愛用しているブランドと大好きなデザイナーであるルカ・オッセンドライバーがコラボするという話を聞いて本当に驚きました。彼がデザインした時代の「ランバン」は毎シーズン購入していて、1点も手放すことなく、今も大切に着用しています。今回選んだのは、まさにあの頃の「ランバン」をほうふつとさせる彼らしいバーガンディカラーのセットアップ。デザインだけでなく巧みなテーラリングによる素晴らしい着心地には脱帽です。
  
  
ジャケット6万4900円、シャツ2万6400円、パンツ3万4100円、シューズ(参考商品)/以上、セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、その他本人私物   
ルカ・オッセンドライバー
オランダ出身。建築に造詣が深く、ミニマルで構築的なデザインのコレクションを手掛けることで知られる。ファッションデザイナーであるエディ・スリマン氏の下、「ディオール オム」で活躍。その後、同じくデザイナーのアルベール・エルバス氏とともに「ランバン」で働き、メンズウエアのアーティスティックディレクターを長年務めた。素材の品質とエレガントなデザインへのこだわりは、世界的な支持を得ている。
ルカ・オッセンドライバー
オランダ出身。建築に造詣が深く、ミニマルで構築的なデザインのコレクションを手掛けることで知られる。ファッションデザイナーであるエディ・スリマン氏の下、「ディオール オム」で活躍。その後、同じくデザイナーのアルベール・エルバス氏とともに「ランバン」で働き、メンズウエアのアーティスティックディレクターを長年務めた。素材の品質とエレガントなデザインへのこだわりは、世界的な支持を得ている。
 
 
「セオリー」は機能的で、目的があって、洗練されたデザインの洋服を提案している魅力的なブランド。特定のコミュニティーのことを考えるのではなく、それぞれ異なるパーソナリティーを持つ多くの人のことを考えています。それは「セオリー プロジェクト」も同じです。機能的で、信頼できて、シルエットは美しく、賞味期限もなく、自由にミックスできる人々のワードローブ。同じシーズンのコレクションとコンバインしてもいいし、「セオリー」以外の手持ちの洋服と合わせても構わない。そして、そのコーディネートが“自分らしさ”を表現します。今回手掛けたウィメンズは、自然な成り行きでメンズとクロスオーバーするルックとなりました。もう「ウィメンズだからイヴニング」なんて時代じゃない。人々は同じスタイルでオンとオフを楽しんでいるし、それが今のNYや“「セオリー」っぽい”のだと思います。  
PHOTOS:SHUHEI SHINE[REI SHITO,SHINGO MASUDA],
KOSUKE HAMADA[AKO TANAKA,MASAYUKI SAKURAI,ROBERT CAMPBELL]
HAIR:SHOGO HAENUKI[AKO TANAKA]
EDIT:YUI HARADA
問い合わせ先
リンク・セオリー・ジャパン
03-6865-0206