スポーツを超えるランニングの魅力 人気ユーチューバーなごみも登場!

2024/03/15

MY_WAY

ランニングは自分のもの。
スピードも、服装も、
ルールはない。
自分らしく走ろう。

Runners Style SnapRunners Style Snap

街中やレース会場ですれ違えば、思わず振り返ってしまうーー
そんなスタイリッシュなランナーたちをスナップ!

TEXT : AIKA KAWADA
PHOTOS : REINA INAHARA, KAOLI (MIZUHO TSUJI)

INDEPENDENT RUNNING BRANDS

インディペンデントな姿勢を貫くブランドを国内外からセレクト。作り手の個性が詰まった6つのブランドから、自分らしいものを見つけてみよう。

JAPANESE BRANDS

JAPANESE BRANDS

ELDORESOエルドレッソ

ELDORESO(エルドレッソ)/ タンクトップ 6600円、ショーツ 1万7600円ELDORESO(エルドレッソ)/ タンクトップ 6600円、ショーツ 1万7600円
タンクトップ 6600円、
ショーツ 1万7600円

デザイナーのターザン阿久澤が2016年に設立した。22年には「アシックス」とのコラボウエアを、23年には同ブランドとのコラボシューズを発売し、国内外で一気に名を広めた。古着好きな阿久澤デザイナーの好みを反映したデザインが特徴で、バンドTシャツのようなイラストや、ヒッピー風のサイケデリックなグラフィックを施したレースシャツ、ロックバンドのウィーザーとのコラボキャップなどがそろう。さらには、実業団や大学駅伝、高校生のチームウエアのデザインも担当。「日本って、部活がキツくて走ることが嫌いになる人が多い。競技性を追求しつつ、ファッションとしても楽しみを見いだせたら、少しは部活が好きになって、ランニング好きも増えるかもしれない」。

ANSWER4アンサー4

ANSWER4(アンサー4)/ バッグ“フォーカスライト” 2万5800円ANSWER4(アンサー4)/ バッグ“フォーカスライト” 2万5800円
バッグ“フォーカスライト” 2万5800円

トレイルランニングのレースは、ショート(30km未満)、ミドル(30〜50km)、ロング(50〜100km)、ウルトラ(100km以上)の4つに分けられる。「アンサー4」は、頂点のウルトラランナーに向けたブランドで、自身もランナーとしてウルトラレースに出場する小林大允オーナーが運営する。全商品を小林オーナーが企画し、アイコンは“フォーカス”と名付けたバッグシリーズだ。走行時の揺れを抑えるために設計した逆三角形の形状が特徴で、荷物の重心が自然と高くなり、バッグの揺れが最小限になるという。2023年にはグッドデザイン賞を受賞し、その機能は折り紙付きだ。利便性をストイックに追求しながらも、ドラえもんやハローキティとコラボしたユーモラスなアイテムもある。

MOUNTAIN MARTIAL ARTSMOUNTAIN MARTIAL ARTSマウンテンマーシャルアーツ

MOUNTAIN MARTIAL ARTS(マウンテンマーシャルアーツ)/ タンクトップ 9900円、ショーツ 1万8700円MOUNTAIN MARTIAL ARTS(マウンテンマーシャルアーツ)/ タンクトップ 9900円、ショーツ 1万8700円
タンクトップ 9900円、
ショーツ 1万8700円

「マウンテンマーシャルアーツ」は、ユナイテッドアローズでグラフィックデザイナーとして活動していた渋井勇一ディレクターが2014年に始めたブランド。トレイルランニングやランニング、登山など、あらゆるアクティビティーを日常の延長として捉え、街でも着られるデザインの機能ウエアを提案する。伸縮性や速乾性を備えたカーゴショーツや、肩甲骨まわりをメッシュで切り替え、“シティーカモ”と名付けたデジタルカモをプリントしたタンクトップ、ポリエステル素材のボティーにボーダー柄をプリントしたTシャツなどをそろえる。「スポーツウエアと日常着は区別しがちだけど、もっとシームレスにつながってもいい。そんなメッセージを伝えられたら」。

OVERSEAS BRANDS

OVERSEAS BRANDS

SATISFYサティスファイ

SATISFY(サティスファイ)/ “モステックTシャツ” 2万5000円SATISFY(サティスファイ)/ “モステックTシャツ” 2万5000円
“モステックTシャツ”
2万5000円

ファッションブランド「エイプリル77」の創業デザイナーであるブリース・パルトゥーシュが、「ランナーズハイを多くの人に経験してほしい」と2015年に設立。最先端の技術と、街でも着られるデザインを備えたアイテムを作る。ボディー全体にクラッシュ加工を施した“モステックTシャツ”をはじめ、防水性と透湿性に優れた“パーテックス”を使った3レイヤーのレインジャケットや、超微細なマイクロファイバー素材“プリマロフト”の中綿を取り外し可能な設計で取り入れたシェルベストなどがそろう。過去には「アワーレガシー」と協業するなど、ファッション業界からの注目度も高い。拠点のパリを中心にさまざまな国でランイベントを実施し、ファンの輪を広げる。

SOAR RUNNINGSOAR RUNNINGソアー ランニング

SOAR RUNNING(ソアー ランニング)/ ウィメンズのベスト 1万8100円、ショーツ 3万1300円SOAR RUNNING(ソアー ランニング)/ ウィメンズのベスト 1万8100円、ショーツ 3万1300円
ウィメンズのベスト 1万8100円
ショーツ 3万1300円

2015年にデザイナーのティム・ソアーがイギリスで創業。ソアー=デザイナーは健康のためにランニングを始めたが、既存のウエアが「体にフィットせず、動きにくく、素材も快適でなかった」ことから、自ら作る決意をしたという。フィット感を重視した立体的なパターンと、伸縮性や防水性、通気性などを備えた素材を追求し、22年に始めたウィメンズラインも人気だ。代表アイテムはレース用のベストとショーツ。ベストは100%リサイクル素材を使用し、40gと超軽量。ショーツはフランス製のメッシュ生地に、伸縮性のあるエラスタンを加えた独自素材を採用し、内側にはアロエ由来の成分を配合したライナーを重ねて、肌への負担を軽減させている。

NORDAノルダ

NORDA(ノルダ)/ トレイルランシューズ“001” 4万2900円NORDA(ノルダ)/ トレイルランシューズ“001” 4万2900円
トレイルランシューズ“001”
4万2900円

カナダ・モントリオール発のトレイルランニングシューズブランド。スニーカー製造で30年以上のキャリアを持つニック・マルティーレが2021年に創業した。ブランド1作目のシューズ“001”は、アッパーとシューレースに“ダイニーマ”を使用。“ダイニーマ”とは、通常より高密度な分子を化合させたポリエチレン素材の商標名で、同じ質量の鉄よりも15倍の耐久性を持つと言われる。着用時のストレスを最小限に抑えるために縫い目のないパターンを採用し、アウトソールとミッドソールにはソールメーカーのビブラムに別注したオリジナルの型を使う。“001”よりも短く勾配のあるコースに向けた“002”と、ラン前後のリカバリーを踏まえた“003”もある。今後はウエアとグッズも拡充する予定。