菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅

2024/12/03

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「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」が、俳優・菊地凛子と“今”を刻む。出演作ごとに異なった魅力を放ち、確固たる存在感で国内外から高い評価を受ける菊地は、「演じることは日々の延長線」と語る。彼女がまとうのは、オートオルロジェリー(高級時計製造)とオートクチュールを融合し、女性らしさへの賛美を表現した“エジェリー(Egerie)”と、1920年代にメゾンがアメリカ市場向けにデザインし、2021年にコレクションとして100周年を迎えた“アメリカン 1921(American 1921)”だ。1755年創業の世界最古のウオッチメゾンの時計と共に、多面性を描く。インタビューでは、 俳優としてのキャリアや、母になり変化した人生観など、彼女が大切にしてきた“今”について聞いた。

Rinko Kikuchi
菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅

Égérie Automatic

菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅
菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅

今という“時”は
解放された確かな存在

俳優としてデビューして25年、国内外数多くの作品に出演してきた菊地凛子。彼女の原動力は、俳優の道を志したころと変わらず、“今を謳歌すること”にある。「不確かな未来を憂うのではなく、大切なのは今抱いている感情。“今”だけは解放されているから」と語り、判断や行動を日々積み重ねながら、結果として未来の自分を形成していく。一方で、持続することの難しさもある。「人には、自らが望む道へ向かう行動力が本来備わっています。ただ、やり続けるためには日々モチベーションを保つ工夫が必要です」。オンオフのスイッチはなく、全ての延長線に仕事がある──菊地は、日常を糧にしながら“今”に生き様を刻む。

菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅

これまでと違う景色に
忘れ得ない感情を覚えた

現在2児の母親である菊地は、結婚や出産を経験したことで大切な存在が明確になり、物事をシンプルに捉えるようになったという。母として特に忘れられない記憶は、初出産後、自宅へ帰る車内で目にした景色だ。「ずっと助手席に座ってきた車にベビーシートを載せ、生まれてきた子と後部座席に座ったとき、今までとはまるで違う感覚が衝撃的で、そのときの日の差し方さえ鮮明に思い出せるくらい。一生忘れることはないと思います」。母親になることで自らの性を強く実感する機会を得た菊地だが、「性別関係なく、互いを尊重し、異なる思想を学びとして捉えられる関係や社会がいいと思う」と語る。さらに、年を重ねて芽生えた変化についても振り返る。「若いころは他者の物差しで自分を測ってしまうことで、窮屈さを感じることもありましたが、年齢と共に自分の気持ちに素直に行動すればいいんだと考えるようになりました」。1人の人間として強さを増した彼女は、次のステージへと向かっていく。

背中を押してくれるパワーと
特別な思いを大切にしたい

菊地が身に着けた“エジェリー”は、オートクチュールとオートオルロジェリーを融合した時計で、女性のためのコレクションとして2021年に誕生した。世界に一つのオートクチュールウオッチを現在も自社で生産し続けるメゾンらしい、特別な存在感が手元を演出する。菊地はオートクチュールを「健やかな武器」と例え、「職人たちが時間と魂を削って紡いだものを身に着けるのは格別で、鳥肌が立つほど」と言い表す。オートクチュールが持つ不思議なエネルギーが、個性をさらに際立たせる。

オートクチュールの意匠を融合
感性豊かな女性にささげるウオッチ

シルバーオパーリン仕上げを施したピンクゴールドの文字盤が上質なムードを高める“エジェリー・オートマティック”。文字盤のプリーツモチーフは、メティエ・ダールによるタペストリー技法で繊細に仕上げた。ベゼルと日付にあしらった多数のラウンドカットダイヤモンドとリュウズにセットしたムーンストーンが、華やかな輝きを添える。

エジェリー・オートマティック
直径35mm、厚さ9.32mm/18Kピンクゴールド
5,060,000 yen

*ベルトは参考商品

HISTORIQUES
AMERICAN 1921

菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅
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楽しむ心を忘れず
強い意思で挑戦すること

世界的に活躍する菊地は、アメリカやヨーロッパをはじめ、多数の海外作品に出演してきた。特に海外作品の場合は、演者が監督や製作者に自分の意思を直接伝える必要があるという。「第2外国語が必要な場で突然矢面に立つ感覚」と菊地が話すように、演技の中でできることとできないことを自ら理解した上で、明確に伝えなければならない瞬間が幾度も訪れる。だが菊地は「より良いもの作りのために行うコミュニケーションは、いつどこにいても必要不可欠」と言い切り、自身の意見を持ちながら、楽しむ心も忘れない。

菊地凛子が“今”を紡いで目指す先 「ヴァシュロン・コンスタンタン」と歩む時の旅

役柄の道筋をたどって
ストーリーを紡いでいく

1921年に誕生したモデル“アメリカン 1921”は、来年で270周年を迎える「ヴァシュロン・コンスタンタン」の物語を象徴するコレクションの一つだ。ハンサムなスタイルをまとう菊地の腕に、メゾンの歴史が宿る。菊地は演じる際、「このキャラクターはどんな道のりを歩み、何を選択し、何を大事に思っているのか、物語を自分なりに考えるようにしています。物語は人物を形成するためのレイヤーみたいなもので、それがあることで役がより立体的になる」と、役作りのスタンスを明かす。また、演者間の関係性の中で生まれるものには素直に反応するようにしているという。「そうすると、準備していた物語にはなかった感情を覚える瞬間があるんです。私は物事が思いもしない方向に転ぶことをどこか心待ちにしていて、そのワクワクを味わいたくて役者業を続けているのかもしれません」。

役者の道をまい進し続ける菊地にとって映画は、「明日も頑張ろうと自分を後押ししてくれる存在」だ。「いい映画に出合った瞬間心に走る例えようのない衝撃や、これまで映画界の先輩方が生み出した数々の作品を見て励まされてきた1人として、これからも映画に関わりながら作品を紡いでいきたい。今の時代、わざわざ映画館まで足を運ばなくても多くの作品に触れることはできます。ただ、映画を見に行くために費やす時間や、知らない人と同じ空間で一緒に味わうさまざまな感情は、映画ならではの素敵な出来事。今後も皆さんにそう感じてもらえる作品に数多く携わることができれば幸せですね」。

Rinko Kikuchi

Profile:菊地凛子/俳優:神奈川県出身。映画「生きたい」(1999年)でスクリーンデビュー。「バベル」(2006)で、アカデミー助演女優賞を含む多数の映画賞にノミネートされる。映画「パシフィック・リム」シリーズ、「47RONIN」(13)など、海外作品に主要キャストとして多数出演。近作は、米国ドラマシリーズ「TOKYO VICE」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、ドラマ「PICU」(フジテレビ系)。主演映画「658km、陽子の旅」(23)では、第25回上海国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。「侵入者たちの晩餐」(日本テレビ)、「ブギウギ」(NHK)、「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)など、国内外で活動の幅を広げている

歴史と創造性で新たな価値を見いだす
メゾンのアイコンモデル

1920年代にアメリカ市場に向けて発売した“アメリカン 1921”。その後、時を超えて“ヒストリーク”コレクションとして再解釈し、2009年に発表した。オリジナルモデルを現代風に解釈したアイコニックなタイムピースは、手首を回さず時刻を読み取ることができる斜めの文字盤とそのデザインが、クリエイティブな存在感を際立たせる。洗練した佇まいを演出するシルバートーンの文字盤に、レイルウェイのミニッツトラックとブラックでペイントしたアラビア数字、細身の18Kゴールド製時分針を配置し、3時の位置にはスモールセコンドをあしらった。

ヒストリーク・アメリカン 1921
直径36.5×36.6mm、厚さ7.41 mm/ホワイトゴールド
4,972,000 yen

Look1 : Dress 参考商品 from MilliaLondon /
SYA DRESS 050-3159-9700

Look2 : Coat 1,337,600 yen(参考価格)/ Knit 127,600 yen / Pants 185,900 yen All from Tod’s /
Tod’s Japan 0120-102-578

MODEL : RINKO KIKUCHI
PHOTOS : SEIJI FUJIMORI
STYLING : MISAKI ITO
HAIR : HIROKI KITADA
MAKEUP : RYOTA NAKAMURA (3RD)
TEXT : KEISUKE HONDA

問い合わせ
ヴァシュロン・コンスタンタン
0120-63-1755