“PIAGET POLO S”のテーマである“Play a different game”になぞらえて、「WWD JAPAN.com」も独自に選んだ時代を変えうる5人の若きゲーム チェンジャーを取材した。
俳優として生きる限り、
年上だろうが赤ちゃんだろうが
全員がライバル
来年20歳を迎える俳優・村上虹郎は、2014年の映画初主演をきっかけにキャリアをスタートしたばかりの注目株だ。圧倒的な存在感と物怖じしない精神力で仕事の幅を一気に広げてきた。彼が俳優を志したのは、初主演作の初号を見た時だった。「出来上がった映画で自分の演技を客観視して納得がいかなかった。映画が出来上がるためには演出家や監督の力が不可欠で、役者はそれを演じる駒でしかない。だから基本的には監督の意見を聞くようにしているが、その時は全部自分の責任のように感じてすごく悔しかった」と振り返る。
「人びとに知られるほど、歳をとって有名になるほど、初めての挑戦は減っていく。だから今はとにかく色んなことにチャレンジしたい」と何にでも挑戦し吸収する変革期にいる彼だが、単にがむしゃらなチャレンジ精神を持つではなく、“知識をつけた上で大人になりたい”という明確なビジョンを据えて堅実に道を進んでいる。「舞台を初めて見たとき、『自分にはこんなことはできない』と感じた反面、自分ならやれるという自信もあった。自分の弱点を分かった上で、勇気を出さないのはもったいない。生きている限り、年上だろうが赤ちゃんだろうが全員がライバル。年齢関係なく役者はみな対等。だから面白い」。
PROFILE:1997年3月17日生まれ。2014年に映画「2つ目の窓」で主演を務め、俳優デビュー。第29回高崎映画祭 最優秀新人男優賞を受賞。以降、多くの映画、ドラマ、舞台に出演。12月9日初日を迎える舞台「シブヤから遠く離れて」、来年4月公演の舞台「エレクトラ」への出演が決定。TBS系列で7月17日からスタートしたドラマ「仰げば尊し」(毎週日曜日、夜9時放送)に青島裕人役で出演中
Photos by KO-TA SHOUJI、Styling by Ryohei Matsuda、Hair & Make-up by ShinYa(Primal Art)