モデル&料理家の自宅キッチンへ! 「バルミューダ」のある暮らし AYUMI編
2017/09/15
雑誌「non-no」の専属モデルとしてキャリアをスタートし、ファッション誌や広告を中心に活躍するモデルのAYUMI。結婚、出産を経て家族が増えるたびに、食に対する意識が変わり、興味が広がり、知識を深めてきた。彼女がまとう優しい雰囲気そのままに、ナチュラルでシンプルながら豊かな食生活を送り、今ではローフードマイスター、スーパーフードマイスターの資格を取得。「自分が料理を通して家族にできること」を常に考えているというAYUMIのキッチンを訪ねた。
「キッチンを中心とした家」。そんな言葉がぴったりなAYUMIの自宅。大きな窓からたっぷりと日差しが入るキッチンは、「家にいるときは、ほとんどここに立っている」というのが納得できる、とても居心地のよい場所だ。フォトグラファーの夫と小学5年生の息子、小学2年生の娘の4人家族。気が付けば家族4人、キッチンに集まっていることが多い。「料理は幼い頃から大好きなんです。母が台所に立つと、横で一緒に料理を作る時間がとても楽しかった。今では私がキッチンに立つと息子と娘がそばに来ていろいろな話をします」。AYUMIにとってキッチンは家族を想い、また家族と過ごす場所でもあるのだ。
慣れた手つきで包丁を砥石に置き、しなやかに刃をすべらせる。軽やかでリズミカルな音が響く中、「この音を聞くと父のことをいつも思い出します」と笑う。北海道出身のAYUMIは子どもの頃、スピードスケートのスクールに通っていた。「私が使っていたスケートの刃を父がこの砥石で研いでくれていて、その姿を眺めるのが好きでした」。北海道から上京するときに重くても一緒に持ってきた砥石。「この砥石とはもう35年の付き合い。きちんと研ぐと、高価な包丁でなくてもすごく切れるようになるんです。道具を手入れすることの大切さを教えてくれたのは父でした」。その教えはしっかりと受け継がれている。
「わが家の主食はお米。私は玄米派だけれど、夫や子どもは白米派。そこで間をとってぬか層を5割取る5分づきで自宅精米しています」。米は体をつくる大切な主食。そのため、他の食材以上にこだわりがある。「スーパーフードマイスター資格の勉強をした際に雑穀の栄養価の高さを学び、料理に取り入れるようになりました。その中でも一番簡単なのはお米と一緒に炊くこと。日によっていろいろな雑穀を合わせています」。「BALMUDA The Gohan」で炊いた雑穀ご飯は「すごくお米の粒が立っていて、シャキっとした食感。雑穀の味がきちんと際立ちます」と満足気だ。
「季節の野菜1品と少しのお塩。これだけ入れて炊飯器にセットすれば出来上がり。本当にシンプルだけど、食卓に出すとワッ!と盛り上がります(笑)」。雑穀は何でもよいが、ご飯に色が付く黒米や赤米を避けると仕上がりも美しい。
キッチンをぐるりと見まわすと目に入るのが、瓶に入った色とりどりのシロップ。「旬のフルーツや野菜、ハーブを入れた酵素シロップを作っています。毎日、自分の手で混ぜながら少しずつ発酵させて、材料が浮き上がってきたら飲み頃。普段は水で割って飲みますが、子どもたちは炭酸水、大人たちはお湯で割ったりも。他にもかりんを漬けたり、梅酒や梅干しも作ります」。手作りすると使う素材や量を自分で選べるのもポイント。白砂糖よりも自然の優しい甘さがいいし、料理はできるだけ素材の味がわかるものがいい。「料理はそれなりに手間をかけて作るもの。どうせ手間をかけるなら、体にいいものを作りたい。一番大切にしているのは『素材』を買うこと。添加物や調味された『製品』ではなく、野菜、肉、魚をそのまま買います。買うものや調理方法が明確だと買い物も料理もラクなんですよ」。
ヨーグルトメーカーで簡単に作れるという甘酒も自家製。「甘酒だけだと子どもたちがあまり食べないので、大好きなフルーツと混ぜて。こうするとパクパク食べちゃう」。ちょっとしたアイデアで食はより楽しいものに変わる。
食事のとき、ホッと一息つくときに欠かせないのは、無農薬の三年番茶。「カフェインをほとんど含まず、体を冷やさないので安心して飲んでいます。私は基本的に面倒くさがりなので、沸かさずに市販のお茶パックに茶葉を入れて保温ポットにポイ。仕事のときは保温ボトルに入れて撮影現場に持っていきます」。そう話しながら『BALMUDA The Pot』でお茶を淹れる彼女。「ノズルが細いから保温ボトルに注ぎやすくて使いやすいですね。電気ケトルだから、子どもが留守番中に火を使わずお湯を沸かせるのもいい。“これならカップラーメンが作れる!”って息子が喜んでいました(笑)」。
素材にこだわるけれど、時には子どもが喜ぶカップラーメンもよしとする。ストイックになりすぎず、家族が健康で楽しく食事をすることが一番だとAYUMIは言う。「自分が40代を迎えて、化粧品など外からの努力だけではダメだと痛感したんです。年齢を重ねて健康的に美しくいるには中からの心掛けが大切。それも自分ができる範囲の心掛け。楽しくないと意味がないし、続かないですから」。20代、ひとり暮らしで料理をしないこともあった。30代、家族が増えて新しい料理を覚えた。そして40代、家族が健康でいられ、喜んでくれる料理を作る。「料理って自分のためだけだと、わりと“なんでもいいや”と思いがち。でも、誰かのためだと“ちゃんと作ろう”と思う。子どもたちが最初は苦手だった食材が、少しずつ「おいしい」に変わってきて、最終的に好きになる様子を見ると、もっと料理を作りたくなるんです」。そんなことを考えながら、今日も彼女はキッチンに立つ。
photographs:Tadaaki Omori
hair & make-up:Tomoko Takano
text:Maiko Nakaya
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バルミューダ
0120-686-717
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