2000号分の表紙に見る
ファッションと時代のトレンド
1990年代前半には、スーパーモデルたちが世界的ブームとなった。リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベルらを筆頭に、有名ファッション誌のカバーや広告キャンペーンなどを彼女たちが席巻した。「1ステージ1万ドル以上の仕事じゃないとベッドを出る気にならないわ」というリンダの名言通り、高騰するスーパーモデルのギャラが次第に問題視され、ブームは収束に向かう。後半の注目は老舗メゾンの劇的なデザイナー交代劇。97年春夏オートクチュールではジョン・ガリアーノが「クリスチャン ディオール」の、アレキサンダー・マックイーンが「ジバンシィ」の主任デザイナーに就任。98年秋冬プレタポルテでは「ルイ・ヴィトン」にマーク・ジェイコブスが、「エルメス」にマルタン・マルジェラが就任するなど、業界に新たな流れが生まれた。
Photos by Fairchild Fashion Media
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