【干場義雅のあくなき探究心】自分にしかできない、「幸せのおすそ分け」を

2018/08/31

編集者、ファッションディレクター、ブランドプロデューサー、ラジオパーソナリティーなど多岐にわたって活躍する干場義雅。現在はウェブマガジン「フォルツァ スタイル」の編集長をメーンに、メディアの新しい形である動画の可能性を探る日々を送っている。自身の仕事を「幸せのおすそ分け」と語る。彼を突き動かす、あくなき探究心に迫った。
PROFILE
干場義雅:雑誌「レオン(LEON)」(主婦と生活社)では創刊編集者として「ちょいワル」ブームをけん引し、色気のある中年男性像を創出した。その後、雑誌「オーシャンズ(OCEANS)」(ライトハウスメディア)の立ち上げに参画。現在は、ウェブマガジン「フォルツァ スタイル(FORZA STYLE)」(講談社)の編集長、旅がテーマのラジオ番組「ワールド クルーズ(WORLD CRUISE)」のパーソナリティー、イベントやブランドのプロデュースなど、垣根を超えて活躍中。日本を代表するファッションディレクターの一人
情報ではなく「幸せ」を
共有できるメディア作り
「例えば20年前、電車の中では新聞を開いている人がいて、週刊漫画や文庫本を読んでいる人がいて、中には雑誌を開いている人もいたでしょう。ですが現在では、それがスマートフォンひとつに集約されている。編集者としては、ライバルが多くなったなと感じています。メディア、ひいては作る側も変わらなくてはならない。いかに見る側が『見たい!』と思うようなコンテンツを作れるか、日々頭をひねりながら試行錯誤を続けています。ですが、ベースにある理念は変わりません。自分では『幸せのおすそ分け』と呼んでいるのですが、かっこいいデザインの服を見たら、それをいろいろな人に伝えて共有したい。おいしいものもそうですし、暮らしを豊かにしてくれるものもそう。衣食住、ライフスタイルにまつわるあらゆることに関して、僕が感じた『幸せ』が読者にもつながっていく。そしてさらには、読者からも『幸せ』を教えてもらえる。けっして一方的ではない、作る側と見る側がお互いに共有できる、それが今目指しているメディアの理想形です」
内面の魅力を引き出す、
スタイルを求めて
「自分のスタイルは、ほとんど白シャツがベースです。TPOをわきまえた装いというのは意識していますが、どのような場であっても華美になりすぎないように気を使っています。見てほしいのは中身ですからね。白いシャツと黒のネクタイ、グレーのスーツのようなシンプルな服が好きなので、バナリパのアイテムは頼りになりますね。普遍的でクリーン、自分の内面が引き立つようなアイテムが多いですから。今はブランド主義や一点豪華主義は時代遅れだと感じています。ファッションだけではなく、日々を豊かにするものに幅広く興味を持ち、使うべきところに賢くお金を使う。そういう消費スタイルって今一番、時代のムードに沿っていると思います。『レオン』では『ちょいワル』というワードで色気のある中年男性像を、『オーシャンズ』では子育てしながらおしゃれにも妥協しない、現代的な男性像を生み出しました。これからも常に新しい男性像を創造していきたい。『やりたいことは、全てやる』。それが自分の人生のモットーですから」
 
内面の魅力を引き出す、
スタイルを求めて
「自分のスタイルは、ほとんど白シャツがベースです。TPOをわきまえた装いというのは意識していますが、どのような場であっても華美になりすぎないように気を使っています。見てほしいのは中身ですからね。白いシャツと黒のネクタイ、グレーのスーツのようなシンプルな服が好きなので、バナリパのアイテムは頼りになりますね。普遍的でクリーン、自分の内面が引き立つようなアイテムが多いですから。今はブランド主義や一点豪華主義は時代遅れだと感じています。ファッションだけではなく、日々を豊かにするものに幅広く興味を持ち、使うべきところに賢くお金を使う。そういう消費スタイルって今一番、時代のムードに沿っていると思います。『レオン』では『ちょいワル』というワードで色気のある中年男性像を、『オーシャンズ』では子育てしながらおしゃれにも妥協しない、現代的な男性像を生み出しました。これからも常に新しい男性像を創造していきたい。『やりたいことは、全てやる』。それが自分の人生のモットーですから」
シンプルだからこそ際立つ
絶妙なカラーバランス
ベーシックな白シャツをメーンに、袖口とすそをロールアップしてこなれた印象に。ジャケットのポケットからチラ見せしたチーフもコーディネートのポイント。「白シャツにジャケット、そこにチノパンやトラウザーズを合わせる。人と会う時のいつものスタイルです。色をほとんど使わないというのはこだわりの一つです」。
ジャケット3万5000円、シャツ9900円、パンツ9900円、シューズ1万8000円、ポケットチーフ3900円、ベルト5900円/以上、全てバナナ・リパブリック(表示価格はすべて税込)
PHOTOGRAPHS:SATOMI YAMAUCHI
TEXT:RYUTA MORISHITA
 SHIHO  佐田真由美  宮沢氷魚  干場義雅  ゆうこす  のん
SHIHO
佐田真由美
宮沢氷魚
干場義雅
ゆうこす
のん
「バナナ・リパブリック」
ブランド創業40周年
そして、「旅」は続く
1978年、米国カリフォルニア州で生まれた「バナナ・リパブリック」。時代に寄り添うデザインと上質な素材に加え、着る人の個性を最大限に引き出すことを大切にしてきた。「人生は旅」の考えのもと、ブランドのDNAとして刻まれてきたのは、挑戦し続ける「探究心」。40周年の節目を迎え、さらに魅力を増しながら変化に富む日常を支えるワードローブを提案していく。
「バナナ・リパブリック」
ブランド創業40周年
そして、「旅」は続く
1978年、米国カリフォルニア州で生まれた「バナナ・リパブリック」。時代に寄り添うデザインと上質な素材に加え、着る人の個性を最大限に引き出すことを大切にしてきた。「人生は旅」の考えのもと、ブランドのDNAとして刻まれてきたのは、挑戦し続ける「探究心」。40周年の節目を迎え、さらに魅力を増しながら変化に富む日常を支えるワードローブを提案していく。
問い合わせ先
バナナ・リパブリック
0120-77-1978