「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」のアイコンピース“レベルソ(Reverso)”は、発表から85年以上の歴史を誇るブランドの代名詞ともいえるモデルだ。ケースを反転させると、印象の異なるもう1つのダイヤルが現れる画期的なデザインと技術力は、スイスの名門マニュファクチュールだからこそ。豊富な機構とサイズは、愛好家のみならずファッション・アディクトたちからも高い評価を得ている。普遍でありながらも進化を続ける“レベルソ”が俳優の平山浩行とモデルのローレン・サイ、2人の個性を際立たせる。
[HIROYUKI HIRAYAMA]時計“レベルソ・クラシック・ラージ・デュオ・スモールセコンド”[ステンレススチール]95万円/ジャガー・ルクルト、シャツ、カットソー、パンツ、靴以上参考商品/以上ダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755) [LAUREN TSAI]時計“レベルソ・クラシック・スモール・デュエット”[ピンクゴールド]195万円/ジャガー・ルクルト、ニット、スカート/ともに 3.1 フィリップ リム(3.1 フィリップ リム ジャパン 03-5411-2870)
「ジャガー・ルクルト」の“レベルソ”はラテン語で“反転する”という意味。時計のケースを裏返しにすることで新しい表情に変化する“レベルソ”は、1931年に登場して以来、「ジャガー・ルクルト」の代表作として世界中で愛され続けている。腕時計史上に名を刻むタイムピースのラインアップを紹介する。
1833年、アントワーヌ・ルクルト(Antoine LeCoultre)が起ち上げたアトリエがブランドのルーツ。当時から現在に至るまで最先端の部品製造を行うマニュファクチュール(自社一貫生産)ならではの高い技術力が、世界中で人気を誇る理由だ。名作“レベルソ”は1931年に誕生した。37年に「ジャガー・ルクルト」のブランド名で腕時計の販売を開始。84年には、完全防水で自動巻きの“レベルソ”が登場し、世界中のセレブリティーから圧倒的な人気を博す。2016年には誕生85周年を迎え、モダンなアールデコ風のデザインによる“レベルソ”が登場。現在も変わらないその品格と技術力が、世界中の愛好家から高い支持を得ている。
「ジャガー・ルクルト」は世界初の“マニュファクチュール”としてスイスで設立された。マニュファクチュールとはムーブメントの部品製造から組み立てまでを全て自社で行うブランドを指し、高い技術力を持つブランドであることの証だ。1000分の1㎜を正確に測定できる世界初の機器「ミリオノメーター」の開発によって精密な部品製作が可能となり、さまざまな複雑機構が生み出された。また「ジャガー・ルクルト」は、全ての腕時計に対し“精度”“気温耐性”“気圧耐性”“耐衝撃性”“耐磁性”“防水性”の6項目を1000時間かけて検査している。このような厳しいテストをクリアした腕時計だけが店頭に並ぶ点も信頼できる理由だ。
「ジャガー・ルクルト」はベネチア国際映画祭のメーンスポンサーになるなど、映画界と特別な結びつきを築き、第75回ベネチア国際映画祭ではパートナーシップが 13年目を迎えた。同映画祭では「監督・ばんざい!」賞や金獅子賞(最優秀作品賞)とヴォルピ杯(最優秀男優賞および最優秀女優賞)の受賞者に、オリジナルの刻印を施した “レベルソ”を贈呈している。過去の受賞者は北野武(2007年)やアル・パチーノ(Al Pacino、11年)、スティーブン・フリアーズ(Stephen Frears、17年)らがいる。18年からイギリス人俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)をブランドアンバサダーに迎えた。
レベルソ・トリビュート・エナメル – 葛飾北斎「神奈川沖浪裏」