今年は動画×アートが主流!? 次世代モデルに聞く最新“セルフィートレンド”
アイウエアブランド「フォーナインズ(999.9)」が4月にローンチしたばかりのポートレイトアプリ「メトメカメラ(metomecamera)」が話題を呼んでいる。“ME to ME-あなたと誰かの「まなざし」をつなげる-”をコンセプトにした同アプリは、15秒の動画を撮影して、多彩なグラフィックからお気に入りの絵を選ぶだけで約4秒の映像を作り出すお手軽な動画メーカーだ。上部の動画でモデルKOuKAが演じる日常シーンからも分かるように、セルフィー文化は若い女性を中心に、もはや生活の一部として広がってきた。そこで、セルフィーの歴史を振り返りつつ、“今年のセルフィートレンド”とは何かを考えるため、次世代モデルのKOuKAと野崎智子に話を聞いた。
改めて振り返るセルフィーの歴史
自撮りという概念が日本で浸透し始めたのは、プリクラの流行が由来と言われる。90年代後半には、時代とともに携帯電話の機能・画質が向上し、“自撮り=携帯電話で加工して可愛く見せる写真”というイメージが出来上がった。その後、2002年にオーストラリアのスラングから「セルフィー」という単語が生まれたと言われる。「セルフィー」という言葉は瞬く間に世界中に浸透し、13年にはオックスフォード大学出版局が選ぶ「今年最も使われた言葉」に選出されるまでなった。93年生まれのモデルの野崎智子は高校2年生からiPhoneを使い、流行前から画像編集のためにインスタグラムを使ってきたというデジタル世代っぷり。「高校生時代からブログでファッションを投稿するためにセルフィーを撮っていた」という。
近年、世界ではツイッターやインスタグラムなどのSNSが急激に普及した。スマートフォンの普及も相まって、これまでウェブを閲覧するだけだったユーザーにとって「ウェブ=発信・シェアする場所」という認識が広がった。今では当たり前となったセルカ棒や自撮り専用のカメラ、画像加工アプリなどが流行し始めたのもこの頃だ。
SNSユーザーは大量に流れてくる情報に慣れているため、SNS上の情報に飽きるのが早いと言われる。SNSで流行するハッシュタグや単語は日々入れ替わり、SNS自体も毎年新しいものが登場してはブームを起こしている。しかし、中でもインスタグラムがブームを越え、スタイルとして定着し始めた。KOuKAも「今は写真だけを投稿できるインスタグラムがライフスタイルの中で主流になっている」という。栄養学に興味があり、自分でもよく料理をするという彼女らしく、インスタグラムを意識してフードの写真を撮ることは欠かさないらしい。野崎智子にとってインスタグラムは撮影中の臨場感を伝えるなど、今の情報をすぐにあげるためのものだ。
今年のトレンド動画×アートとは?
そんなこだわりが今年のトレンド“動画に一手間加えたセルフィー”を生み出した。単なる自撮りでは物足りないSNSユーザーが動画をみずから加工し、「動画×アート」というこれまでにないトレンドとなったのだ。野崎智子は「メトメカメラ」について、「加工アプリ感覚で使えるのが良い。たくさんのグラフィックがあって、投稿までスムーズなのも素敵」という。SNS世代にとってはシンプルさも魅力のようだ。手軽に動画を作成できるアプリの登場によって、「動画×アート」というトレンドが今後はスタイルとして定着するかもしれない。
フォーナインズ
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