編集者としてキャリアをスタートし、現在はスタイリストとして活躍する大草直子。年間40回近く行われるイベントや著書を通して発信しているのは、あくまでも“リアル”に根付いたファッションだ。7月には自身のウェブメディア「アマーク(AMARC)」を本格的にスタートした。「いいものは私だけが持っていてもしょうがないから、伝えなきゃと思っちゃう」と語るストーリーテラーは、「ピアジェ」のジュエリーをコーディネートにどう取り入れるか。

毎日着けるジュエリーは、
お守りでもあり思い出

おしゃれには積み重ねていく楽しさがあるから、その時感じたことや匂いなんかを閉じ込めてくれる普遍的なアイテムに引かれます。特にジュエリーは“人生の記憶の積み重ね”。アミュレットでもあり、身に着けずに外出することは絶対にないです。着けると体温が上がるように感じますが、それは本物だからこそ。自分はそれがどんな思いで作られているかを伝えるのが役目だと思っていて、語れることがあるかどうかが大事なんです。それにいろんな女性と会う機会が多いですから、生活者の視点は絶対に忘れません。イベントでもたくさんの女性にお会いしますし、リアルな空気感を受け止めて、みんなの意見を代表しているんだと思います。自分らしくいることにちゅうちょしないそんな女性が増えたら世の中はもっと楽しくてポジティブになると信じています。

着こなしのスタンダードであるデニムを、タキシードのようなマスキュリンなジャケットでラグジュアリーに見せるのが今の気分。定番アイテムだからこそ、いつも新鮮に着られるように工夫しています。そこに2つ重ねた白のネックレスはあえて等間隔を意識せずに着けると、こなれた感じになります。私にとって白は、色というより光。白を顔まわりに集めると、より華やかに際立つんです。

太さの違うバングルは、
位置を変えて重ね着けして

ゆるっとしたシルクのワンピースに合わせた、ネックレスとバングルに使われているターコイズはフェミニンでエレガント。それでいてやんちゃさも感じられる、“ラグジュアリージプシー”みたいな、一番好きなカテゴリーです。旅もよくするから、お守りみたいな力を持つことも魅力的です。重ね着けしたバングルは1本をグッと上げて、もう1本を垂らして着けてもいいと思います。位置によって印象が変わりますよね。

ネックレスと
ボウタイの合わせが新鮮

ジュエリーと洋服を切り離して考えていないんです。このネックレスもボウタイブラウスの一部。ジュエリー自体に強さがあるから、ボウタイにも埋もれずお互いを引き立てあってくれます。もちろんラフなロゴTシャツにも合うけれど、この洋服を選んだのは「ピアジェ」への私なりのリスペクト。服は相手に対するマナーや知性ですから。

ゴールドジュエリーを
気張らず普段使い

少し艶っぽい素材のキャミソールドレスを、カーキのブラウスジャケットで“リアル”に落とし込みました。異素材を組み合わせることで、おしゃれはうんと複雑に、立体的になります。夫と夜出かける時はいつもこんな感じ。ジュエリーはとにかくたくさん使って慣れること。シーンレスの今、本物のジュエリーは“特別な時のためのもの”だけではないかな、なんて思いますね。

Selected byNAOKO OKUSA

大草直子が選んだ、日常を彩るジュエリー。共に過ごした時間を思い出させてくれる11のアイテム

History of PIAGET

History of PIAGET

「ピアジェ」のジュエリーには、動植物やオーロラなど自然界にインスピレーションを得たデザインが多く見られる。その中でもメゾンが60年以上、最も大切にしてきたモチーフの一つが太陽だ。コレクション“サンライト”では、太陽の形や光を表現したネックレスやイヤリングなどをそろえている。貴重な宝石と伝統のクラフツマンシップによって作り出した、自然への敬意と創造力に満ちたデザインが目を引く。魅惑的で祝意に満ちた太陽は、メゾンが掲げる言葉“Sunny Side of Life”を象徴するものであり、その言葉がうたうのは“人生はパーティーであり、楽しい時間は気持ち次第でずっと続いていく”ということ。「ピアジェ」の“太陽”は着ける人に寄り添い、共に過ごした思い出と、輝き続ける未来への予感を与えてくれる。

PROFILE

大草直子:1972年生まれ。大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。編集のキャリアを積んだ後、独立。数多くの雑誌、カタログを中心にスタイリスト、エディター、ウェブマガジン「ミモレ(mi-mollet)」のコンセプトディレクターとして活動している。7月には「アマーク」を本格的にスタートした。「大草直子のSTYLING & IDEA」ほか著書多数。プライベートでは3児の母。

Place

カルチャーも発信する、
オールデイダイニング

目黒川沿いのTHE WORKS 1階にあるStall (ストール)は、NY のリノベーションダイニングを思わせる内装が特徴。朝食から充実したディナーコースまで幅広いシーンに対応したメニューを提供するほか、テイクアウト可能なコーヒースタンドも併設している。ネット環境も整っており、仕事前や合間にも立ち寄りやすい。定期的にイベントも開催しており、アートやカルチャーも発信している。

住所 : 東京都目黒区青葉台3-18-3
電話番号:03-6416-4646(Stall)

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