アパレルは、彼らをなくして語れないー。そう言い切れるほど、企画・生産において重要な働きをするのがOEM(相手先ブランドの生産)とODM(相手先ブランドの企画・生産)の事業者たちです。繊維商社が巨大プレーヤーとして君臨しながら、中小の専門企業も独自の存在価値を発揮し、生き残っています。
OEM・ODM会社は、アパレルメーカーと工場をつなぐ中間業者として、さまざまな役割を果たしています。ただその仕事の内容に関しては、特に学生たちにはイメージがつきにくく、実際にアパレル業界で働いていたとしても、完全に理解できている人は少ないでしょう。
本特集ではそんなOEM・ODMのスペシャリストたちに焦点を当て、彼らの仕事ぶりやビジネスパートナーから信頼を受ける理由、そして近年の進化について振り下げます。
特集では、3DCGによるサンプルやルック制作、メタバースファッションまで拡張したサービスで取引先アパレルを支援するレオン・インターナショナルや、アニメやスポーツなどIPコンテンツとアパレルの橋渡し役としての立ち回るサントラージュなど、ユニークネスを発揮する企業とともに、そこでやりがいを持って働く社員を紹介。アパレル業界を目指す学生や、頼れるビジネスパートナーを探すアパレルメーカーの企画担当者に、ぜひ読んでいただきたい特集です。
「シャネル」のバックボーンに迫る
米「WWD」の記事からは、シャネルを長年保有する仏ヴェルタイマー家にフォーカスした記事を翻訳・ピックアップ。表に出ることを好まず、伝統ある厩舎のオーナーとして競走馬の生産に情熱に注ぎ、ファッションショーよりも競馬場で見かけることが多いという謎めいた一族に迫ります。
裏表紙の「ファッション&ビューティパトロール」は今回、ビューティ企業で働く業界人の「習い事」にフォーカスしました。週末にサーフィンや乗馬などをアクティブに楽しむ人もいれば、「金継ぎ」や「日本舞踊」などの文化を味わい仕事に生かす人までさまざま。習い事は学生時代以来、という読者の皆さまも、紙面を参考に何か始めてみてはいかがでしょう?
(COVER CREDIT)
PHOTO:YIKIN HYO
ART DIRECTION:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE (GWISUB JUNG)