バイオダイバーシティ、生物多様性 (BIODIVERSITY)
バイオダイバーシティとは
3000万種とも言われる地球上の生物の多様性と生態系のこと。自然環境の悪化でその多様性が刻々と失われている。例えばコットン農地や畜産の拡大を原因とする森林減少が生物多様性損失につながるなど、ファッション・ビューティの産業も生態系破壊の一因となっている。
バイオダイバーシティにまつわる動向
企業のサステナブル活動の一環としてグローバル企業を中心に、NGOとの協業による海や森林を守るアクションや、土壌の生物多様性を回復させる再生型農業への取り組みが増えている。ケリングは、2025年までにサプライチェーンに関わる100万ヘクタールの土地を修復、再生すると共に、さらに100万ヘクタールの「極めて重要で置き換え不可能な生息地を保護する」と発表している。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンは2021年7月、カナダの環境保全NGO「キャノピー」による森林保全の取り組みへの参加を表明。75の傘下ブランドの包装紙の見直しなどを発表した。
マングローブ林と海底に生息するソフトコーラル PHOTO:WAN YONG CHONG