エルシーエー記事一覧

エルシーエーとは

 Life Cycle Assessmentの略称。商品やサービスの原料調達から、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通しての環境負荷を定量的に算定する手法のこと。1969年に米コカ・コーラ社がミッドウェスト研究所(現フランクリン研究所)に委託して行ったリターナブル瓶と飲料缶の環境負荷評価がLCAの基礎を築いたとされる。

 二酸化炭素排出量は、生産・輸送時の排出量が注目されがちだが、正確に把握するためには製品寿命全体で把握する必要がある。たとえば同じ機能、見た目の2つの製品①と②の排出量を比較した場合、生産段階だけに着目すると「製品①<製品②」でも、原材料や消費後の処理処分により発生する排出量を加えると「製品①>製品②」となることもある。つまりエルシーエーでは、製造業の場合、製造段階だけではなく、仕入れる原料の選択や使用後の環境負荷低減にも責任を持つことが求められる。

エルシーエーにまつわる動向

 認証とは異なり、企業がLCAを理解したうえで独自で算出する必要があるため、実施のハードルは高い。その中、ンフランシスコ発のスタートアップのオールバーズ(ALLBIRDS)2020年、専門家と共同開発したカーボンフットプリント(CO2e・温室効果ガス)を算出できるライフサイクルアセスメント(LCA)ツールを自社ウェブサイトで公開した。また、日本の「CFCL」がデビューコレクションのドレスで日本のアパレルとしては初めて実施・公表している。

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