アニマル・ウェルフェア、動物・家畜福祉 (ANIMAL WELFARE)
アニマル・ウェルフェア、動物・家畜福祉とは ペットや家畜に対して人間が与えるストレスを最小限にすることを目指す考え方・行動。欧州に始まり日本でも広がりつつある。19年にはケリング(KERING)が業界では初となる動物福祉のスタンダードを策定している。ファッションではレザーやファーといった素材の使用、ビューティでは製品開発段階における動物実験と関連している。 アニマル・ウェルフェア、動物・家畜福祉にまつわる動向 早くは1989年に「ザボディショップ(THE BODYSHOP)」が、化粧品業界で初めて化粧品の動物実験反対のキャンペーンを実施。2018年には化粧品の動物実験撤廃を求めてニューヨークの国連本部に830万筆の署名を提出するなど継続的に社会活動を行っている。資生堂は13年から動物実験を原則的に廃止している。アパレルにおいては動物福祉の観点からリアルレザーやファーの使用を中止するブランドが増えており、それに伴いキノコの菌糸の人工レザーなど代替素材の開発が進んでいる。PHOTO:EVGENYI_EG