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パーム油 (PALM OIL)

パーム油とは  アブラヤシから採取できる油。アブラヤシの果実には、30-35%の脂肪分が含まれ化粧品やヘアケア製品、インスタント麺、マーガリンなど使用用途が多岐にわたる。  パーム油を得るためにインドネシアやマレーシア、タイなどではアブラヤシ農園が拡大し熱帯雨林が減少傾向にある。これによりオランウータンが絶滅の危機に追い込まれ、また、地球温暖化の一因でもあるため、問題視されている。EUは2030年までに、バイオ燃料としてのパーム油の輸入を禁止すると決めた。この決定を受け、世界第1位のパーム油生産国・インドネシアなどが、EUをWTOに提訴するなど国際問題に発展している。 パーム油にまつわる動向  2004年に世界自然保護基金(WWF)を含む7団体が中心となり国際的非営利団体「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」を設立。RSPOは、自然資源・生物多様性の保全や従業員・地域社会への責任ある対応などを規定し、基準に適合している農園だけが取得できるRSPO認証を制定している。生産・加工業者、消費材メーカー、環境 NGO など様々な企業、団体が加盟している。日本では2019年に「持続可能なパーム油ネットワーク(ジャスポン)」を設立。正会員には資生堂、花王、ポーラ・オルビスホールディングス、コーセー、ファンケル、伊藤忠商事、三井物産、ミルボン、アルビオンなどが名前を連ねる。

キャプション 油ヤシの実の収穫の様子 PHOTO:MIGIN

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