サヴォアフェール (サヴォアフェール)
サヴォアフェールとは【「WWDJAPAN」用語辞典より】
フランス語の「savoire(知る)」と「faire(作る)」を掛け合わせて誕生した言葉は、一般的には「匠の技」などと表現されます。重要なのは、「匠」という言葉に潜んでいる「長年の歴史」というニュアンス。「長年の歴史により培われた、職人技と独自の美意識、そして審美眼」くらい深い意味を持つ言葉と捉えるのが良さそうです。
「シャネル(CHANEL)」や「エルメス(HERMES)」「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「カルティエ(CARTIER)」などは、この「サヴォアフェール」をとっても大事にしています。それはフランスのメゾンが単に最高の素材を、最高の職人たちが形にしているだけではなく、その製作過程や商品、こうした行為の繰り返しこそが、ブランドを過去から現代、未来につなげると考えているから。つまり「サヴォアフェール」を意識した行為そのものがブランドをブランドたらしめているからこそ、日本人の想像以上に含蓄のある言葉を多用するのだと思います。
[caption id="attachment_1477645" align="center" width="300"] 「ディオール」などのフランスメゾンにとって「サヴォアフェール」は命に匹敵するほど大事な存在 [/caption]
[caption id="attachment_1108258" align="aligncenter" width="300"]「WWDJAPAN」編集長 村上要[/caption]