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搾取工場 (SWEATSHOP)

搾取工場とは  スウェットショップとは、労働者を低賃金かつ劣悪な労働条件で働かせる工場。開発途上国であることが多いが、米国などでも報告されている。語源は1830年代で、下請け作業のことを「SEWAT(汗をかく)」と呼んだことに始まる。ロンドンやニューヨークの都市が成長する中で、低賃金の縫製工場に低所得の移民を集め劣悪な環境で働かせた様子をスウェットショップと呼んだ。  現代のスウェットショップに関する問題を象徴するのが、2013年にバングラデシュで起きたラナ・プラザ事故だ。8階建ての商業ビル、ラナ・プラザが崩落し、死者1127人、行方不明者500人、負傷者2500人以上を出してファッション史史上最悪の事故と言われている。同ビルには銀行などのほか、多くの縫製工場が入っておりグローバルブランドの服が生産されていた。崩落の原因は耐震性を無視した違法な増築やずさんな安全管理であるが、縫製工場の労働者の多くが劣悪な環境で低賃金で働いていたことからスウェットショップの典型とされている。

商品の製造に児童労働が使われていないことを示すメッセージ PHOTO:STEPHEN BARNES

搾取工場の参考記事 死者1000人以上の事故「ラナ・プラザの悲劇」から8年 労働環境の改善はまだ遠く バングラデシュで縫製工場が再稼働 コロナ禍の女性労働者の苦境 衣類産業の労働力の80%を占める 国内縫製工場の労務問題は改善している? 人権団体ASSCに聞く人権問題に取り組む重要性