ファッション

ストリートカルチャーの祭典「コンプレックスコン」で何買った? 4組の来場者にインタビュー

 世界最大のストリートカルチャーの祭典「コンプレックスコン(ComplexCon)」が、11月3、4日に米ロサンゼルスのロングビーチにあるコンベンションセンターで開催された。世界中からストリートファッションを好む“ハイプビースト”と呼ばれる若者やスニーカーへッズ、そして転売ヤーまで集結した同イベントで、来場者4組に、実際買ったものや出身、訪れた理由などを米「WWD」が聞いた。

Zak Cooper / Ari Cagan

WWD:2人の年齢は?

ザック・クーパー(Zak Cooper以下、クーパー):18歳。

アリ・ケイガン(Ari Cagan以下、ケイガン):17歳。

WWD:何を買いに来た?

クーパー:俺はマジでただ来てみただけ。だけどみんな“ダイヤモンド ダンク(Diamond Dunk)”を欲しがってたね。人気すぎてクローズしちゃったけど。

ケイガン:俺も金になるものを買いたくて来ただけだよ。

WWD:2人は西海岸出身?

クーパー:2人ともニューヨーク出身。毎年「コンプレックスコン」のために飛んでくるんだ。

WWD:何か収穫は?

ケイガン:俺はこのユニオン(UNION)と「ヴァンズ(VANS)」のコラボをゲットした。

クーパー:俺は「マインドシーカー(MINDSEEKER)」と「ヴァンズ」のコラボを何足か。

WWD:好きなブランドは?

クーパー:マジで好きなブランドは、俺らの友だちがやってるブランド「マルーン NYC(MAROON NYC)」。それにスニーカーズンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF)もいい店だよ。「アディダス(ADIDAS)」も好きだね。

ケイガン:「マルーン NYC」とスニーカーズンスタッフ。それだけあれば十分。俺が買い物するのはここだけ。

Nina Monet

WWD:年齢は?

ニナ・モネ(Nina Monet以下、モネ):17歳。

WWD:「コンプレックスコン」に来た理由は?

モネ:普段は実際に手に取れないようなブランドや企業が出展するから。オンラインで買い物するのは好きじゃないの。フランキー コレクティブ(FRANKIE COLLECTIVE)と「キッドスーパー(KIDSUPER)」は特に見たかったブースで、昨日そこで何個か買った。それから「リーボック(REEBOK)」の新作も。「キッドスーパー」のデニムセットと今着てるシャツも買った。クロスボディーバッグ、チェストリグ、グラフィックTシャツ、ソックスも何足か。

WWD:ストリートウエアにハマってる若い女の子を取り込もうとしているブランドについてどう思う?

モネ:たくさんのブランドが女性にアピールするような服をそろえ始めて、すごくうまくやってると思う。前は、女の子がストリートウエアを着たかったらメンズウエアをフェミニンに着る必要があったりして、もっと難しかった。でも今、ブランドは女性に急接近している。もっとできることはあると思うけど、前に比べたら良くなった。個人的にはメンズの服をたくさん着るのは好きで、私のスタイルだから着こなせるところがあるけど、他の女の子たちは、もっと身体にぴったりとする服とか、フェミニンだけどストリートウエアが好きだということが分かるような服がほしいと思う。

WWD:好きなブランドは?

モネ:ヴァージル(Virgil)が好きだから、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」かな。ヴァージルがファッションのコミュニティー、そして黒人コミュニティーに新しい世界を開いてくれたことを尊敬してる。それから「ヘロン プレストン(HERON PRESTON)」と「MCM」も大好き。「MCM」のバッグが好きなの。

WWD:パーソナリティーが見えるブランドが好き?

モネ:うん、それは絶対にあると思う。他と違うことをしていたり、顧客とちゃんとコミュニーケーションしているブランドが好き。「シュプリーム(SUPREME)」もクールだけど、顧客ときちんと交流しているデザイナーから買いたいの。

Marley Henry

WWD:年齢は?

マーリー・ヘンリー(Marley Henry以下、ヘンリー):25歳。

WWD:「コンプレックスコン」に来た理由は?また、買ったものは?

ヘンリー:転売できるものならなんでも。ノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G.)のアイテムは2つもゲットした。それからスティーブ・ヴァン・ドーレン(Steve Van Doren)のアイテムも。「ビリオネアボーイズクラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」のフーディーに、それからアトモス(ATMOS)でも“エア フォース 1 ココア スネーク(COCOA SNAKE AIR FORCE 1)”をゲットした。今全部転売してるところだ。

WWD:本当に自身が好きなブランドは?

ヘンリー:「シュプリーム」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、それから自分のブランド「デザインド フォー ディストラクション(DESIGNED FOR DESTRUCTION)」。正直この3つのブランドならなんでも好き。

WWD:どこから来た?

ヘンリー:ニューヨーク。このイベントのために飛行機で飛んできた。

WWD:このイベント全体をどう思う?

ヘンリー:もうちょっとオーガナイズしたほうがいい。そしてもう少し期待に応えないといけないと思う。俺はヴァージルも見たかったし「オフ-ホワイト」のブースも見たかった。もっとたくさんの人が入場できるといいね。

Ana Sragale / Nora Decataleo

WWD:「コンプレックスコン」に来た理由は?

ノラ・デカタレオ(Nora Decataleo以下、デカタレオ):休暇中で、スイスから来たの。LAに来たのは初めて。「コンプレックスコン」はとにかく見に来なきゃと思った。

WWD:買いたいものは?

デカタレオ:「KNC ビューティー(KNC BEAUTY)」のブースでリップとアイマスクをゲットしたい。

WWD:好きなブランドは?

デカタレオ:難しい質問ね。タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)の「ゴルフ ワン(GOLF WANG)」が好き。

アナ・スランゲール(Ana Sragale以下、スランゲール):私はソト・ギャング(Soto Gang)が好き。スイス出身のアーティストなんだけど、LAを拠点にしているの。

WWD:ストリートウエアブランドの女性客に対するアプローチについてどう思う?

スランゲール:昔よりオープンになったと思う。ファッション全体でもそうだけど、女性のスタイルに対してよりオープンになったと思う。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

百貨店やサステナ、デザイナー人事など14のトピックスで記者と専門家が25年を展望 そっくりさん企画復活!

2024年最後の「WWDJAPAN」は、24年を振り返りながら、25年を展望します。「デザイナー人事」「メンズ」「国内アパレル」「スポーツ・アウトドア」「百貨店」「国内セレクトショップ」「サステナビリティ」「バーチャルファッション」「素材」「ジュエリー」「海外ファッション業界のM&A」「ヘアサロン業界」「ビューティプレステージ」「百貨店(化粧品)」という14のトピックスで、「WWDJAPAN」記者…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。