マイケル・コース ホールディングス(MICHAEL KORS HOLDINGS)は、2018年9月25日に発表したヴェルサーチェ(VERSACE)の21億ドル(約2310億円)での買収を同年12月31日に完了した。またこれを機に、19年1月2日付で社名をカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)に変更した。同社は17年にジミー チュウ(JIMMY CHOO)を12億ドル(約1320億円)で傘下に収めている。
ジョン・アイドル(John Idol)=カプリ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「ヴェルサーチェを傘下に収めたことにより、当社は世界有数のラグジュアリーファッショングループとなった。新社名はラグジュアリーな旅先として有名なイタリアのカプリ島にちなんで命名した」とコメントした。
買収完了を受け、同社の株価は18年の取引最終日である同日に1%以上上昇したが、年間で見ると40%以上の下落となっている。同社はアジアへの出店を加速させているが、「ヴェルサーチェ」は単体で20億ドル(約2200億円)の売り上げが期待されており、主要ブランドである「マイケル・コース」の50億ドル(約5500億円)と合わせ、カプリ全体で売上高80億ドル(約8800億円)を目指す。
アイドル会長兼CEOは、「『ヴェルサーチェ』は世界的なラグジュアリーブランドであり、イタリアならではのグラマラスなスタイルを象徴している。当社のファミリーに迎えることができて大変うれしく思っている」と付け加えた。なお、「ヴェルサーチェ」のチーフ・クリエイティブ・ディレクターは引き続きドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)が務める。