「ランバン(LANVIN)」は、「ロエベ(LOEWE)」でジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)直属のメンズウエア・デザイン・ディレクターを務めていたブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)をブランドの新クリエイティブ・ディレクターに任命した。シアレッリは、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)とアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)時代の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」でプレコレクション・ウィメンズウエア・デザイナーを務めた後、「パコ・ラバンヌ(PACO RABANNE)」と「アクネ ストゥディオス(ACNE STUDIOS)」でシニア・ウィメンズウエア・デザイナーを務めていた。
シアレッリは、オリヴィエ・ラピドス(Olivier Lapidus)退任後に空席となっているウィメンズと、ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)退任後に同様に空席のメンズ双方を統括する後任として、以前から噂されてきた人物だ。
ジャン・フィリップ・エケ(Jean Philippe Hecquet)=ランバン最高経営責任者(CEO)も「彼の持つ素晴らしいビジョンと大胆さ、カルチャー、エネルギー、そして強固なクリエイティブ・チームを築き上げる能力に心を動かされた」と期待を寄せる。
「ランバン」は、「彼のメンズウエアとウィメンズウエアの境界を飛び越える能力によって、『ランバン』は性の境界を超えるラグジュアリーブランドとして確立されるだろう」とコメントした。
ランバンを擁する中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)は、2015年に当時のクリエイティブ・ディレクターだったアルベール・エルバス(Alber Elbaz)の退任以降、クリエイションのトップが定着せず低迷していたランバンを17年2月に買収。同年8月にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の要職を務めていたエケCEOを迎え、ブランド再建に努めている。