バーバリー(BURBERRY)の2021年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比38.1%増の12億1260万ポンド(約1855億円)、営業利益は2倍以上(同135.5%増)の2億750万ポンド(約317億円)、純利益は3倍(同200.6%増)の1億4520万ポンド(約222億円)と大幅な増収増益だった。
地域別の売上高では、アジア太平洋地域が同18.7%増の5億2180万ポンド(約798億円)、欧州・中東・インド・アフリカは同43.9%増の3億6090万ポンド(約552億円)、南北アメリカは同82.8%増の3億990万ポンド(約474億円)だった。南北アメリカ、中国、韓国はコロナ禍前の19年同期との比較で2桁成長となるなど非常に好調だったが、その他の地域は観光客の大幅な減少によって苦戦を強いられた。
部門別に見ると、バッグなどアクセサリー類の売上高が前年同期比44.3%増の4億3490万ポンド(約665億円)、メンズは同34.8%増の3億4700万ポンド(約530億円)、ウィメンズは同36.3%増の3億2960万ポンド(約504億円)だった。
既存店ベースでの売り上げは同37%増となったものの、19年同期比では1%増と微増にとどまった。一方で、既存店ベースかつ定価での売り上げは19年同期比で18%増となっており、ラグジュアリーブランドとしての価値を高める戦略の一環として値下げを減らしたことが奏功している。ECも好調で、定価での売上高は19年同期の2倍近くとなった。
ジェラルド・マーフィー(Gerard Murphy)=バーバリー会長は、「渡航制限の影響をあまり受けていない国での業績が加速度的に伸びており、中期目標を達成できるものと確信している」と語った。また、12月末でバーバリーを離れるマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者(CEO)と、22年4月1日付でその後任に就くジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)新CEOについて、「その優れたビジョンとリーダーシップによって、バーバリーの変革を導いてくれたマルコに心から感謝している。4月に新CEOとなるジョナサンは、強固な基盤の上でさらに事業を成長させ、株主にいっそうの価値をもたらしてくれるだろう」と述べた。
決算発表後、その内容が好調だったにもかかわらず、バーバリーの株価は一時前日比10.1%安を付けた。その後やや持ち直したものの、記事の執筆時点では発表前の水準に戻っていない。業界アナリストらによれば、これは“新生バーバリー”を成功に導いたゴベッティCEOの戦略をアクロイド新CEOが受け継ぐと言明されなかったことが理由の一つではないかという。