ロクシタン インターナショナル(L’OCCITANE INTERNATIONAL、以下ロクシタン)は4月9日(現地時間)、香港証券取引所で取り引きしていた株式の売買を停止した。米メディアのブルームバーグ(BLOOMBERG)は同日、ニューヨークを拠点とする投資会社のブラックストーン(BLACKSTONE)がロクシタンの株式を買い取る形で非公開化する契約が近いことを報じている。ロクシタンはコメントをしていない。
ロクシタンは中国市場の急速な成長を見込み、2010年に香港証券取引所で上場。昨年8月、同社の株式の70%以上を保有するライノルド・ガイガー(Reinold Geiger)取締役会長は、1株あたり26香港ドル(約494円)以上であれば株式を売却して非公開とすることを検討すると語っていた。しかし翌月、市況を鑑みて、非公開化を一度見送っている。
ロクシタンは3月、オーストラリアのスキンケアブランド「グロウン アルケミスト(GROWN ALCHEMIST)」の過半数株式を、CEO兼副会長を退いたアンドレ・J・ホフマン(Andre J. Hoffmann)に2800万ユーロ(約45億9200万円)で売却している。