ビューティ
特集 世界5カ国のサステナブルビューティ最新事情2024 第4回 / 全10回

米国の美容業界を揺るがす「規制」の現在地

有料会員限定記事

米国の化粧品市場は、長らくサステナビリティに関してほぼ規制がない状態だったが、ここ数年で変わりつつある。2022年に採択された化粧品現代化規制法(以下、MOCRA)は、ビューティおよびパーソナルケア商品もアメリカ食品医薬品局(以下、FDA)の監督下に置くもので、化粧品業界にとって1938年以来の大幅な法改正となった。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

FDAはこれまで、安全でないと見なした商品についてメーカーに任意のリコール実施を要求する権限しかなかったが、本規制によってリコール実施を強制できるようになったほか、フレグランスに含まれる一般的なアレルゲン情報の開示をメーカーに義務付けた。当初は23年12月に発効する予定だったが、オンライン登録プラットフォームの導入に問題があり、24年7月1日に変更された。

いずれにせよ、業界関係者の多くはこの規制が十分ではないと考えている。特にビューティ商品に含まれている化学物質の中には、安全性が確かでないものも多いからだ。しかし、欧州連合(EU)で1600の化学物質が禁止されているのに対し、米国ではそのうちのほんの一握りしか禁止されていない状態となっている。

この続きを読むには…
残り1148⽂字, 画像6枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。