情報筋によれば、プラダ グループ(PRADA GROUP)が擁する「ミュウミュウ(MIU MIU)」のダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)=デザイン・ディレクターが、2025年1月31日付で同ブランドを離れるようだ。後任は、フランチェスカ・ニコレッティ(Francesca Nicoletti)副デザイン・ディレクターが昇格する見込み。
23年10月には、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)=クリエイティブ・ディレクターの右腕として「プラダ(PRADA)」と「ミュウミュウ」で長年にわたって活躍したファビオ・ザンベルナルディ(Fabio Zambernardi)前デザイン・ディレクターが退任。ヴィターレ=デザイン・ディレクターは、同氏と緊密に連携して仕事をしていたという。
ビジネス面では、23年3月からミュウミュウを率いていたベネデッタ・ペトルッツォ(Benedetta Petruzzo)最高経営責任者が24年9月に退任。現時点で後任は発表されていない。なお、同氏は10月15日付で、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)のマネージング・ディレクターに就任した。
プラダ グループと「ミュウミュウ」の業績は?
プラダ グループの24年1〜9月期決算は、売上高が前年同期比14.5%増の38億2913万ユーロ(約6050億円)だった。ブランド別の小売りでの売上高を見ると、主力の「プラダ」は同1.3%増の25億3360万ユーロ(約4003億円)と微増だったが、「ミュウミュウ」は同91.5%増の8億5433万ユーロ(約1349億円)と大幅に成長した。なお、同ブランドはグループ全体の売り上げの24.9%を占めている。