百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場だが、海外ランウエイを席巻した「ボーホーロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうだ。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっている。2025年春夏の国内リアルクローズ市場を戦う「5つのカギ」をQ&A形式で紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月23日号からの抜粋です)
Q 浮上するトレンドは?
「クワイエット・ラグジュアリー」のムードが一巡し、華やかな装飾主義の流れが戻ってきた。特に「クロエ(CHLOE)」が打ち出した1970年代をほう彿とさせる「ボーホーロマンチック」なスタイルは、国内リアルクローズブランドの来春夏展でも影響が色濃く見られ、一大トレンドとして浮上しそうだ。客層の若いフェミニン系のブランドは、ラッフルやフリルなどのふんわりとしたディテールやレースや素材などをふんだんに取り入れ、一気に華やかなムードに。一方、大人向けのセレクトショップや百貨店ブランドなどでは、バンダナやフォークロア調のアクセサリーなど、まずは小物で取り入れるのがリアルだ。
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