PROFILE: 濱本愛弓/スタイリスト
「WWDJAPAN」12月23号「2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集」の表紙のスタイリングを担当したのは、人気スタイリストの濱本愛弓。「スナイデル(SNIDEL)」「レイ ビームス(RAY BEAMS)」「サードマガジン(THIRD MAGAZINE)」の2025年春夏新作を使って、今季らしいスタイリングを計6ルックで表現してもらった。スタイリングで意識したことや、個人的にしたいと思う着こなしについて聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月23日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「かわいすぎる」と感じさせない甘辛のバランスを意識
フリルやラッフル、ペプラムのような柔らかくふんわりとしたデザインのアイテムを使い、ボヘミアンなムードを表現した。こういったアイテムはここ数年は下火だったように思うが、やはり「クロエ(CHLOE)」がグッとトレンドに引き戻した感覚がある。
ボヘミアンなムードを取り入れる際に意識したのは、全体の甘辛のバランス。ラッフルデザインが今季らしい「スナイデル」のセットアップ(❷)は、デザインがフェミニンだからこそ、大人っぽいパステルグリーンがいい塩梅。持つバッグも小さめだとかわいらしすぎるから、大ぶりのホーボーバッグぐらいがいい。バッグにアクセサリーやチャーム、マイクロバッグをじゃら付けするトレンドも意識した。
「レイ ビームス」のルック(❺)はジャケットを今季らしく着せた。今までならシンプルにサラッと着こなしていたが、フレアスリーブのレーストップスや、クロシェ編みのヘッドピースで、ガーリーに落とし込むのが気分だ。
大人はさりげなく小物使いで
大人の女性に向けては、「サードマガジン」のように、まずはバンダナ柄のバッグといった小物から取り入れてみては(❹)。デニムのセットアップのルック(❸)はジャケットのレトロな金ボタン、ストロー(麦わら)素材のバッグで、ボヘミアンなムードを連想させる。こういった「さりげなさ」が大事だと思う。
今回の撮影では積極的にヘッドピースを使った。取り入れるのになかなか抵抗感のあるアイテムだが、突拍子もない色を選ぶのではなく「服の色を拾う」ことが、スタイリングになじませるポイントだ。
個人的には、やはり白のレースを久々に着たい。しばらく遠ざかっていたアイテムだが、例えばジーンズに、キャットアイなどのエッジィな形のサングラスをかけると、モード感のあるスタイリングになるのではと想像している。
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