パルは今秋、EC専用のリラックスウエアのブランド「テリトワール(TERITOIRE)」を立ち上げた。自社ECサイト「パル クローゼット(PAL CLOSET)」の他、11月15日からは「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」でも販売を始める。2019年春夏は本格ローンチとして、タウンウエアとしても着られるアイテムを増やす。
ターゲットは25歳~30代の女性。秋冬物では、プリント柄のパジャマやふわふわのモール糸を使ったパーカやガウン、靴下などを企画。ギフト需要やトラベルニーズも意識して、バッグや巾着を付けて販売する。
同ブランドを手掛ける嵐英也・新規事業開発担当マネジャーは、ルームウエアがヒットしている大手小売りの出身。「『ゾゾタウン』でパジャマのカテゴリーが比較的手薄になっているところに注目した。パジャマやルームウエアは、量販店やカジュアルSPAの3000円以下の商品と、百貨店の1万円以上の商品とに二極化している。その中間の市場を狙う」という。「テリトワール」のパジャマはセットで3900円~4900円前後。オリジナルプリントや色使いによって差別化する。
消費者のライフスタイルの変化を受けて、パルはこれまで同社が扱ってこなかった商品を扱う“プラスワンカテゴリー”の創出に力を入れており、社内で公募も行っている。「テリトワール」の立ち上げはその一環で、パルとしてECを強化したいという考えももちろんある。
「テリトワール」以外でも、「カスタネ(KASTANE)」の事業部は、京都の柿渋を使った衣服や肌、髪に使えるリフレッシュミスト「ワンミー(ONEME)」を“プラスワンカテゴリー”として企画した。消臭効果などが期待できるという。10月26日から、クラウドファンディングサービス「マクアケ(MAKUAKE)」を通して出資に対するリターンという形で販売し、同時に認知アップも目指す。