ファッション

伊「ボリオリ」の輸入代理店が伊藤忠商事から三崎商事に

 インポーターの三崎商事は、スペインの投資会社PHI インダストリアル・アクイジションズ(PHI INDUSTRIAL ACQUISITIONS)が持つイタリアのメンズブランド「ボリオリ(BOGLIOLI)」の日本における独占輸入販売権を12月上旬に取得し、2019-20年秋冬から扱う。19年春夏までは伊藤忠商事が同権利を有し、子会社のコロネットを通じて販売する。コロネットは本件に関して「ノーコメント」としている。

 経緯について三崎商事の三崎勝弘・社長は、「40年来の付き合いがあるイタリアのエージェントから『日本での輸入代理店契約が終了するようだ』と連絡があり、伊藤忠商事の継続の意思なしを確認したうえで交渉を進めた。先代である父も僕も『ボリオリ』のファンなので、とても光栄だ」と答えた。

 販路については、「丸の内にある直営店、ボリオリ東京は継承しない」とし、一方で伊勢丹新宿本店をはじめ全国5つの百貨店にあるインショップや、20ある専門店・セレクトショップのアカウントは引き継ぐ。3月14日には、リニューアルする阪急メンズ東京に新たなショップをオープンする。

 「ボリオリ」は1890 年代に創業した、伝統的サルトリアーレ(フルオーダー)の手法を継承するブランドで、カシミヤに後加工を施した“Kジャケット”やアンコンジャケットの“ドーヴァー(DOVER)”などアイコニックなアイテムを複数持つ。

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