ファッション
連載 初心者のためのファッションロー相談所

初心者のためのファッションロー相談所Vol.17 「無印良品」中国での敗訴から学ぶ商標登録の重要性

有料会員限定記事

 デザインの“パクリ”問題や口約束で受けてしまった仕事、著作権や商標権など、実はファッション業界と法律は密接に結びついている。法律を知らなかったことでビジネスに大きな影響や損害を与えてしまう可能性もある。一方で、「法律は難しくてよく分からない」と敬遠している業界人も多いのではないだろうか。そこで、弊紙記者が業界を代表してファッション業界に関係する法律(=ファッションロー)を専門とするスペシャリストたちに業界の悩みや疑問を相談していく。さて、ここでの今日のお題は?(この記事はWWDジャパン2020年1月6日号からの抜粋です)

このニュースが気になる!
良品計画が「無印良品」商標訴訟で敗訴 約1000万円を支払いへ

 良品計画が中国企業の北京棉田紡績品有限公司と「無印良品」の商標権を巡って争っていた件について、北京市高級人民法院は中国企業側の主張を認め、良品計画に損害賠償など約1000万円の支払いを命じたと各種メディアが報じた。中国においてベッドカバーやタオルなどが含まれる24類について、良品計画は「無印良品」の商標権を有していなかった。

 しかし、同社子会社のMUJI上海が24類に該当する商品の一部に「無印良品」の商標を使用したことを理由に商標権を有する中国企業から損害賠償などを求められていた。2019年12月19日、裁判所は良品計画の主張を退ける判決を下した。

この続きを読むには…
残り2768⽂字, 画像5枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。