思いが具現化、
だから“推したい”17店舗
昨年本格スタートし、恒例企画として育もうとしている「地方セレクト」特集では今回、東北から沖縄まで17の店舗を取り上げました。取り上げたのは、編集部の記者が推す店舗。“推し”の度合いは、「是非取材したい」から「訪れたことがある」や「ウワサを聞いている」までさまざまでしたが、それぞれの記事の通り、記者は一律感動したり、感銘を受けたりして帰京しています。
感動の理由は、さまざまです。圧倒的な規模感から、こだわりの商品選び、濃くて深い接客と、一方で敷居を感じさせない空間づくり、地方らしいちょっぴりスローな衣食住のライフスタイル提案などが代表例ですが、いずれもオーナーや店長、働く人たちの思いが具現化しているからこそ、素直に共感・感動し、モノを買いたくなったり、また会いに行きたくなったりしてしまうんです。
百貨店やSCの影響を受けたり、経営を多角化しすぎて手が回らなくなったり、時には震災などの被害に遭ったりの艱難辛苦を経たからこそ、立ち返った原点が共感を増幅させている側面もあります。それぞれの店づくりからは、ドラマが垣間見えるのです。この特集では、そんな主観的なドラマと、それがどのような差別化につながっているのかという客観的な記者の分析をお楽しみください。(この特集は「WWDJAPAN」2025年2月17日号からの抜粋です)