「カルティエ(CARTIER)」は2月に、アリババ(ALIBABA)が運営する中国大手EC「Tモール(天猫、T MALL)」内にある完全招待制のラグジュアリー・プラットフォームの「ラグジュアリー パビリオン(LUXURY PAVILION)」に出店する。
「(ラグジュアリー パビリオンへの出店は)移り変わりの早い中国の小売り環境において顧客とより強固な関係性をつくるために有効な手段だ」と、シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)=カルティエインターナショナル最高経営責任者(CEO)はコメントする。
オンライン上での旗艦店出店の動きが増える昨今、消費者の注目を集めるためにリアル店舗のオープン時さながらの仕掛けが必要になっている。「Tモール」の“スーパー・ブランド・デー”に合わせてオープンする「カルティエ」の店舗では、ダイヤモンドをあしらった“ジュスト アン クル(JUSTE UN CLOU)”ブレスレットや“ガーランド(Guirlande)”のチェーンウオレットバッグといった限定品の販売、先着288人に赤いボックスへの刻印や、赤いユニホームを来たベルボーイが直接自宅まで届けてくれるサービスを提供する。
なお、「カルティエ」は中国で公式ECサイトを4年前から開設している。また、「カルティエ」の親会社、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)とアリババは2018年8月、戦略的パートナーシップを締結し、合弁会社を設立している。