Miuccia Prada
現代では誰でも他者を傷つける可能性があるが、どうやって全世界の文化を深く知り、文化間の差を理解することができるだろうか。“文化をリスペクトする”ということは、ファッションはもとよりすべての根底にあること。「自分は誰かを傷つけていないだろうか」と考えるようになったのと同時に、何しても傷つく人は必ずいるからどうやってこの問題を解決すればよいか分からない。問題を起こさないよう、発言することをやめようという気にさえなる。しかしこれは自由の欠如にもつながることで、正しいことしか発言できなければ自由が失われてしまう。今こそ立ち上がって発言するべきだ。(WWDジャパンvol.2065 2019年1月21日号)「プラダ」は2018年12月、同ブランドのキャラクター製品がブラックフェース(黒人に扮して顔を黒く塗る)表現だと批判されたことを受け、商品の販売を中止した。問題となったキャラクターは「ブラックフェース」を表現したものではなく、不快な思いをさせる意図はなかった」と説明した。ミウッチャ・プラダは一連の騒動を踏まえて“文化的正解”についていわく
【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。