ラフ・シモンズ(Raf Simons)がプラダ グループ(PRADA GROUP)に参加するといううわさがささやかれている。関係者によると、「プラダ(PRADA)」の姉妹ブランドである「ミュウミュウ(MIU MIU)」のデザインおよびコミュニケーション・オフィスが仏パリから伊ミラノに移されたことに伴い、シモンズが「ミュウミュウ」に参加する可能性が浮上したのだという。シモンズがイタリアの都市でアパートを探しているとの情報もあり、これらを考え合わせるとこのうわさの信ぴょう性はさらに高まるのかもしれない。
シモンズはミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)と長年親交があり、彼女のファッションショーにも幾度か足を運んでいる。情報筋によると、シモンズはおそらくデザイナーのプラダと共に、カプセルコレクションで何らかの形のコラボレーションを行うべく話し合いを進めている最中で、そうなればシモンズは「プラダ」と「ミュウミュウ」の両方に深く関与することにもなる。
シモンズは、11月にベルギーのアントワープで開催されたフランダースDCによるイベント、第4回「ファッション・トーク(Fashion Talks)」で自身のブランドが独立していることの重要性を力説し、18年12月に自身がチーフ・クリエイティブ・オフィサーの座を退いた「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の名前こそ出さなかったものの、「ジル・サンダー(JIL SANDER)」や「ディオール(DIOR)」に在籍していた頃に感じたフラストレーションについても語った。またシモンズは、会社を成長させ続けるというプレッシャーや、それだけが成功の定義だとみなされることに対しても不快感をあらわにしていた。
なお、プラダ グループはこの件に関するコメントは発表していない。