ロサンゼルス発のブランド「アミリ(AMIRI)」を擁するアトリエ ラグジュアリー グループ(ATELIER LUXURY GROUP)は、「ザラ(ZARA)」が「アミリ」の代表的なジーンズ“MX2”の形を模倣し販売したことが連邦商標法上のトレードドレスを侵害しているなどとして、販売差し止めのほか、懲罰的損害賠償などを含む約300万ドル(約3億2400万円)の損害賠償を求めて提訴した。
問題となったジーンズはどちらもスキニータイプで、膝上にプリーツを施したレザーの切り替えを採用している。また、膝のあたりにファスナーがあしらわれている点や、色落ちした風合い、色展開という点も共通している。価格は「ザラ」の50ドル(約5400円)に対して「アミリ」が1150ドル(約12万4200円)以上で販売している。
アトリエ ラグジュアリー グループの代理人弁護士は、「『ザラ』の行いは見過ごせるものではない。アトリエ ラグジュアリー グループは商品の開発に多大な時間とリソース、技術を費やした。われわれは『ザラ』に責任を取らせる。法廷で決着をつける日を心待ちにしている」とコメントした。