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「マイケル・コース」「ヴェルサーチェ」などの親会社、新型肺炎の影響で150店を一時休業 100億円超の減収か

 「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」や「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を擁するカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の2019年10~12月期決算は、売上高が前年同期比9.2%増の15億7100万ドル(約1696億円)、純利益が同5.0%増の2億1000万ドル(約226億円)と増収増益だった。

 ブランド別の売上高では、18年12月に買収した「ヴェルサーチェ」が1億9500万ドル(約210億円)と好調で、「ジミー チュウ」も同1.8%増の1億6500万ドル(約178億円)と微増だった。一方で、主力の「マイケル・コース」は同5.0%減の12億1100万ドル(約1307億円)だった。同ブランドは特にウオッチ部門が不調だったが、将来的にもう一つ懸念事項がある。それは不採算の125店を閉鎖すると2月5日に発表した、米百貨店メイシーズ(MACY’S)に多数出店していることだ。

 ジョン・アイドル(John Idol)会長兼最高経営責任者は、「第3四半期は売上高と純利益のいずれもが期待以上だった。『マイケル・コース』に関しても、予想していたよりはいい結果となった。同ブランドは確かにメイシーズに多く出店しているが、そのほとんどは同百貨店の中でも売り上げがトップ200に入っている好調な店舗での展開なので、大きな影響はないと見ている」と語った。

 同氏はまた、新型コロナウイルスの影響についても言及。中国本土にある225店のうちおよそ150店を一時的に休業しており、19年度の売上高が1億ドル(約108億円)程度減少する可能性があるという。「新型肺炎の被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げる。事態が速やかに収束することを願っているが、3月末までに好転するとは考えにくく、傘下ブランドのいずれも影響を受けることは避けられないだろう。19年度の売上高は、当初の予想を下回る56億5000万ドル(約6102億円)程度になるのではないかと思う。しかし中国が重要な成長市場であることに変わりはなく、事態が落ち着けば業績は回復するだろう」と、希望を込めて説明した。

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