ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)社はイタリア国内における新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内の病院や同感染症対策に関わる機関に対して125万ユーロ(約1億4750万円)を寄付した。
イタリア国内では3月9日(現地時間)時点で同ウイルスの感染者が7900人を超え、死者は463人に上る。イタリアのジュゼッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相は7日にイタリア北部の地域に対して4月3日まで移動制限措置を講じることを発表したが、9日夜には同措置をイタリア全土に拡大することを決めた。
世界中に感染が広がりつつある新型コロナウイルスの問題を受けて、ラグジュアリーブランドを筆頭にファッション&ビューティ関連企業が支援に乗り出している。各企業・ブランドの支援内容は以下の通り。
・「ブルガリ(BVLGARI)」:イタリア・ローマのラッツァーロ・スパランツァーニ(Lazzaro Spallanzani)病院の研究部門に寄付
・「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のデザイナーデュオ、ドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana):ミラノのウマニタス大学(Humanitas University)のアルベルト・マントバーニ(Alberto Mantovani)教授とセシリア・ガルランダ(Cecilia Garlanda)教授が主導する新型コロナウイルスに対する免疫システムの究明を目的とした研究への支援および同大学への寄付
・「ヴェルサーチェ(VERSACE)」:中国赤十字基金会(Chinese Red Cross Foundation)に100万人民元(約1500万円)を寄付
・LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON):中国赤十字基金会に1600万人民元(約2億4000万円)を寄付、フランスや欧州で手配した医療品を現地に届ける支援
・ケリング(KERING):「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」など同社が擁する13のラグジュアリーブランドを代表し、中国・湖北省の赤十字基金に750万人民元(約1億1250万円)を寄付
・アリババ(ALIBABA):10億人民元(約150億円)の支援基金の設立
・中国版ツイッターのウェイボー(微博、WEIBO)の親会社テンセント(騰訊、TENCENT):3億人民元(約45億円)の寄付
・香港最大手デベロッパーである新世界発展(NEW WORLD DEVELOPMENT)の最高経営責任者兼ジュエリーグループ周大福(CHOU TAI FOOK)エグゼクティブ・ディレクターで、投資会社K11インベストメント(K11 INVESTMENT)とCベンチャーズ(C VENTURES)を立ち上げた起業家エイドリアン・チェン(Adrian Cheng):マスクの生産ラインの立ち上げおよび無償供給、ナノテクノロジー事業に1000万香港ドル(約1億3000万円)を投資
・「スワロフスキー(SWAROVSKI)」:300万人民元(約4500万円)を寄付
・ロレアル(L'OREAL):500万人民元(約7500万円)を中国赤十字基金に寄付
・エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES):200万人民元(約3000万円)を寄付
・資生堂:資生堂中国から100万人民元(約1500万円)、資生堂グループから1000万人民元(約1億5000万円)を寄付