シューズブランドの「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」は、東京・北青山に新店をオープンした。場所は同ブランドの旧店舗の向かい側で、表参道駅からすぐ。ガラス張りの4層の建物の1階に出店した。2階は福岡で3店を運営する有力セレクトショップ「マギークープ(MOGGIE CO-OP)」の東京店、3階は「ユナイテッド ヌード」のプレスルームだ。新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの自粛ムードが広がっているが、「ウイルスは正しく怖がり、正しく予防することが大事」(青田行ユナイテッド ヌード ジャパン社長)と、3月19日にはレセプションを実施。業界関係者や顧客らで盛況だった。
「ビルのオーナーと縁があり、建て替えにあたって各階にテラスを設けるなど、内装面にも意見を反映してもらった」と青田社長。1階は約116平方メートル。「ユナイテッド ヌード」クリエイティブ・ディレクターのレム・D・コールハース(Rem D Koolhaas)が監修しており、鏡面の什器などで未来的な空間にした。
2階の「マギークープ」は1階から外階段でアプローチする作りで、売り場面積は約66平方メートル。同店はもともと「ユナイテッド ヌード」の取引先。青田社長は「2階に自前で服のセレクト店を開こうとも考えたが、青山地域はバッティングが多く、新参の店では思うような品ぞろえができない。それで、有力ブランドによく知られている『マギークープ』をお誘いした」という。一方で「マギークープ」も、「東京で路面店を持つことは、東急プラザ銀座に出店し(2月に閉店)、東京に進出したころから考えていた」(三浦直之「マギークープ」バイヤー)。東京では、渋谷スクランブルスクエア4階にも店があるが、こちらには渋谷にはバッティングで置けなかった「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」などもそろえ、より福岡の店舗の雰囲気に近い空間になっている。
3階は「ユナイテッド ヌード」のプレスルームで、同ブランドが社員教育や福利厚生として4年前から行っている料理教室も開けるよう、料理研究家のアドバイスを生かしてキッチンも備えた。4階はスタッフの休憩スペース。ルーフトップもあり、「新型コロナの影響で販売員が預け先のない子どもを連れて出勤しても、子どもが遊べるようにしている」(青田社長)。