ラッパー兼ファッションデザイナーのカニエ・ウェスト(Kanye West)は、自身のアパレルブランド「イージー(YEEZY)」から化粧品を発売するようだ。カニエは6月2日、米国特許商標局に「イージー」のスキンケアやメイクアップ、フレグランス、パーソナルケアアイテムの商標登録を出願した。
カニエの知的財産を管理するマスコット ホールディングス(MASCOTTE HOLDINGS)は、ファンデーションやマスカラ、リップスティック、ボディーグリッターなどのメイクアップのほか、フェイスクリームやスクラブ、フェイスマスク、ボディーウオッシュなどのスキン・ボディーケアアイテム、デオドラントや歯磨き粉、ヘアケア、ルームスプレー、ポプリ、香り付きのストーン、アロマセラピーピロー(枕)などのパーソナルケアアイテムへの適用を申請した。
仮にカニエがビューティアイテムを発売するとなると、カーダシアン・ジェンナー・ウェスト家からデビューする化粧品ブランドは、妻であるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」、義理の妹のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が手掛ける「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」に次ぎ3つ目となる。なお、化粧品大手のコティ(COTY)は「カイリー・コスメティクス」の株式の51%を取得し(2020年1月に完了)、現在「KKW ビューティ」の買収も交渉しているという。
「イージー」はセレブリティーがプロデュースするファッションブランドの中で最も成功したものの一つで、昨年は15億ドル(約1605億円)を売り上げたと「フォーブス(FORBES)」は予測する。なおカニエは09年にパーラックス フレグランス(PARLUX FRAGRANCES)と契約を結び、その後自身の名を冠したフレグランスを発売した。
カニエは自身が毎週主催するゴスペルコンサートにちなみ、新ブランド「サンデー サービス(SUNDAY SERVICE)」の商標登録を昨年7月に出願したが、5年前にすでに別の人が申請していたことから許可が下りなかった。その後もカニエは申請をしており、承認を待っている。