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「ゴアテックス」が秋に新テクノロジーを展開 “頑丈さ”“ストレッチ性”“透湿性”に特化

 「ゴアテックス(GORE-TEX)」で知られる高機能素材のW.L.ゴア&アソシエイツ(W. L. GORE & ASSOCIATES)は、“頑丈さ”“ストレッチ性”“透湿性”に特化した3種の新テクノロジーを採用した「ゴアテックス プロ(GORE-TEX PRO)」の製品を2020年秋から全世界で展開する。

 新しいテクノロジーに特化したのは、「ゴアテックス」素材の中で最も頑丈な「ゴアテックス プロ モスト ラギッド テクノロジー(GORE-TEX PRO MOST RUGGED TECHNOLOGY)」、最大20%のストレッチ性を備えた「ゴアテックス プロ ストレッチ テクノロジー(GORE-TEX PRO STRETCH TECHNOLOGY)」、優れた透湿性を実現する「ゴアテックス プロ モスト ブリーザブル テクノロジー(GORE-TEX PRO MOST BREATHABLE TECHNOLOGY)」の3つだ。

 「ゴアテックス」はこれまで40年にわたり、防水透湿分野において、機能、品質、快適性、信頼を軸に開発してきた。中でも07年にスタートした「ゴアテックス プロ」製品は、過酷な環境下での長期的なアクティビティに対応する防水透湿ウエアの限界を押し上げ、その耐久性に優れた性能がユーザーに支持されている。

 マーク・マッキニー(Mark McKinnie)「ゴアテックス プロ」開発担当は今回の開発について、「新しい『ゴアテックス』の素材では特定の性能を向上させた。そのためパートナーブランドは、肩や腕のストレッチ性や肘と肩の頑丈さ、体幹部分の透湿性が求められるクライミング用ウエアや、透湿性や伸縮性よりも頑丈さが優先されるマウンテンスポーツウエアなど、ユーザーのニーズに応じてウエアを構築することができる」と話す。

 また、「ゴアテックス」は環境フットプリントの改善にも努めている。新製品はサステナビリティの面でも改善されており、マイクログリッドバッカー テクノロジーを採用した裏地には、あらかじめ原料自体に着色する染色方法“ソリューションダイ”を採用。製造時の水の使用量を大幅に削減した。さらに、ソリューションダイの表地6種とリサイクル素材を採用した表地9種がラインアップされている。

 新テクノロジーを採用した製品は、「アークテリクス(ARC' TERYX)」「バートン(BURTON)」「デサントオルテライン(DESCENTE ALLTERRAIN)」「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」「パタゴニア(PATAGONIA)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」ほか、アウトドアメーカー各社から順次発売される予定だ。

 「ゴアテックス」を手掛けるW.L.ゴア&アソシエイツは1958年の創業。米デラウェア州ニューアークに本社を置き、現在の年間売上高は37億ドル(約3922億円)だ。

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