ファッション

「ユニクロ」が前開き仕様のインナー発売 乳がん患者や介護が必要な人の声を受けて開発

 「ユニクロ(UNIQLO)」は9月7日から、前開き仕様のTシャツやブラジャーなどの“前あきインナー”を、自社ECで販売する。乳がん患者や入院・通院している人、介護を受けている高齢者、障がいを持っている人などが脱ぎ着しやすく、快適に過ごせるように開発された、新しい“LifeWear”だ。

 開発の発端は、かぶり型衣服の着脱に困難を抱えていた消費者からの、「もっと着心地のよい、カラーバリエーションもある前開きのインナーがほしい」という1通の手紙。医療機関や介護施設などを訪問する中で、前開きのインナーが患者や介護を受ける側からも、医療や介護の従事者からも求められていることをつかみ、開発に至った。

 具体的な商品は、“エアリズム”素材を使った前開き仕様のTシャツ(ウィメンズ、メンズとも各1990円、キッズ990円)や“エアリズム”素材の前開きブラジャー(1990円)など。ウィメンズはラベンダーや淡いオレンジ、薄いグリーンなどを含む6色をそろえ、メンズは黒などベーシックカラーを中心に5色を展開。コットン製もそろえる。Tシャツ、ブラジャーともスナップボタンや面ファスナーを使用し、弱い力でも着脱を可能にした。縫い代はフラットにしており、タグは廃し品質表示は生地に直接印字することで肌への刺激を抑える。他に、高齢者なども着脱がしやすい締め付けのゆるいソックス(390円)も企画した。

 前開き仕様のブラジャーやインナー類は、高齢者や介護が必要な人などに向けて、下着専業メーカーも企画している。ただし、価格がやや高かったり、色合いがベージュ中心といったものも多い。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。