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そごう・西武、背水の「定借化」 2025年までに全社でテナント区画を7割に拡大

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 百貨店が荒療治に乗り出している。そごう・西武は自前で仕入れて販売する売り場面積を集約し、テナントを入れる定期借家契約の面積を増やす。これまでテナント導入は地方・郊外店にほぼ限られていたが、都心でも大幅に拡大する。衣料品では消化仕入れなどの商習慣が制度疲労を起こしていたところにコロナが重なり、行き詰まっていた。定借化の動きはそごう・西武以外でも広がっており、百貨店はビジネスモデルの大転換を迫られている。(この記事はWWDジャパン2020年9月21日号からの抜粋です)

 店長らスタッフ一同が深々と頭を下げると、芝居の幕のようにシャッターがゆっくり下り始める。詰め掛けた地元市民からは拍手とともに「ありがとう!」「さようなら!」の声が飛び交った。

 8月31日夜、西武岡崎店(愛知県)が20年間の営業を終えた。運営するそごう・西武はこの日、長く赤字が続いた同店および西武大津店(滋賀県)、そごう西神店(兵庫県)、そごう徳島店の計4店舗を閉めた。来年2月にはそごう川口店(埼玉県)も閉店を控える。2011年2月期に全国に28店あった店舗が、21年春には10店舗とほぼ3分の1に減る。

 西武岡崎店の最後に立ち会ったそごう・西武取締役の新橋政則(62)は、閉店後の店内でじくじたる思いにかられていた。「シャッターの外側でお客さまが涙を流し、シャッターの内側では従業員たちがそれ以上に泣き崩れる。同じ光景を何度も見てきた。もう繰り返してはいけない」。

MD本部からリーシング本部に改編

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