P&Gが展開するヘアケアブランド「パンテーン(PANTENE)」は、就職活動を経験したLGBTQ+の人たちと“自分を偽らず、自分らしさを表現できる就活”を考える“#PrideHair”プロジェクトを始動した。
同プロジェクトは“#PrideHair”というハッシュタグのもと、広告を通じて実際の体験談を伝えていくことで、皆でよりよい就活のあり方について考え、多くの人が前向きな一歩を踏み出せる後押しとなることを目的とする。
「パンテーン」は“あなたらしい髪の美しさを通じて、すべての人の前向きな一歩をサポートする”ことをブランドの理念としている。2018年からはブランドメッセージ「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」を掲げ、就職活動における個性の尊重などをテーマに、自分らしい髪で一歩を踏み出す全ての人を応援してきた。
プロジェクトの背景について、「LGBTQ+の就活生の多くが『型にはまらなければ不採用にされてしまうのでは?』『自分らしさを出したいのに隠している』といった不安や不満を抱えている。私たちが独自に行った調査では、76%のLGBTQ+の元就活生が『就職活動でセクシュアル・マイノリティであることを選考企業に隠したことがある』と回答。その理由として最も多かったのが『選考に影響があると思ったため』だった。今回、LGBTQ+の元就活生との対話を通して、自分を偽らずに自分らしさを表現することの大切さ、そして髪がその小さな一歩となれるということを感じた」と、P&Gの大倉佳晃ヘアケア シニアブランドディレクターはコメント。
なおP&Gでは、役員や人事部門、面接官に対してLGBTQ+をはじめ、多様性への理解を深める研修を実施している。さらに面接を行う社員の先入観を少しでも排除するため、14年からエントリーシートの写真欄を削除、19年には性別欄に“その他”という選択肢を設定した。21年には生年月日情報も削除することで、年齢による先入観も排除するという。